エディ・ヴァン・ヘイレン、超絶ギターソロ・ベスト20

エディ・ヴァン・ヘイレンのギターソロからベスト20を厳選 (Photo by Paul Natkin/WireImage)


「ライト・ナウ(Right Now)」1991年

サミー・ヘイガーはかつて、『ライト・ナウ』は「エディと僕が世界の問題について真剣に話し合おうということから生まれた曲だ」と説明した。ヴァン・ヘイレンからこのような言葉が聞かれるとは、誰も思わなかっただろう。ヘイガーによる至極真面目な歌詞に、エディの同じく真面目なキーボードサウンドが美しく響く。さらにミュージックビデオには、社会へ向けた多くのメッセージが流れる。(同曲の収録されたアルバム名は『F.U.C.K.』であることを伝えておかねばならない。)メッセージの陰に隠れがちだが同曲には、とても素晴らしいギターソロがフィーチャーされている。サイレンのようなピッキングハーモニクスからメロディアスなリックとフレーズまでが、タイトでポップシングルにふさわしい8小節のフォーマットに収まっている。簡単に口ずさめるようなギターソロだが、実際に自分で弾いてみようとすると、泣きじゃくる狂人のように悲惨なサウンドになるだろう。(R.B.)

「ヒューマンズ・ビーイング(Humans Being)」1996年

ヴァン・ヘイレンとしてのサミー・ヘイガー最後の声となる『ヒューマンズ・ビーイング』は、ヘイガーと他のメンバーとの間の対立が深まる中で書かれた楽曲。映画『ツイスター』のサウンドトラック向けに作られた同曲は、ヴァン・ヘイレンの楽曲の中でもAレベルからは程遠い。ところがギターソロは秀逸で、タッピングからアームを使ったスクリーミングまで、8小節にエディ流の聞かせどころが満載されている。その後に続く長くルーズなインストゥルメンタル・セクションは、『パナマ』のギターソロ後にデイヴィッド・リー・ロスが“we’re runnin’ a little bit hot tonight”と語り出すパートを切り取ってきた感じで、オクターヴ・スライドやパトカーのサイレンのような不協和音が続く。さらに曲の後半でエディは、ソロパートの最初の部分を冗談半分に繰り返している。『ヒューマンズ・ビーイング』は1996年5月、ビルボードのMainstream Rock Songsチャートでナンバー1を獲得。それから約3週間後、ヘイガーはバンドを去った。(R.B.)

「チャイナ・タウン(China Town)」2012年

アルバム『暗黒の掟(原題:Women and Children First)』に収録された『ロメオ・デライト(原題:Romeo Delight)』を彷彿とさせる激しい『チャイナ・タウン』でヴァン・ヘイレンは、速くヘヴィなプレイもできることを示している。クラシックなヴァン・ヘイレン・スタイルの再現で、メインのギターソロやアウトロのリードで現れる馬のいななきのようなアーミングから、イントロや曲中のタッピングを交えたギターとベースのユニゾンフレーズまで、本来のエディらしさが解き放たれた。「イントロではハーモナイザーやオクターヴ・ボックスを使ったのではないか、と多くの人に聞かれたが、(ベーシストの)ウルフギャング(ヴァン・ヘイレン)と僕とでプレイしているんだ」とエディはギターワールド誌に語っている。聴いていても楽しいが、プレイする方も楽しい曲だろう。ヴァン・ヘイレンの2012年と2015年のツアーのセットリストに、アルバム『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース(原題:A Different Kind of Truth)』から選ばれた数少ない曲のひとつだった。(T.B.)

Translated by Smokva Tokyo

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