トーンズ・アンド・アイが語る、PiNKからの影響、「傷つきやすさ」を歌う理由

トーンズ・アンド・アイ

待望の初来日が控えているトーンズ・アンド・アイ。トーンズ・アンド・アイは世界30ヶ国のミュージックチャートで1位を記録し、5度のARIAアワード受賞を誇るオーストラリア出身のアーティスト。今回はGREENROOM FESTIVAL’24と初単独公演でのライブが決まっている。一度聴いたら忘れられない歌声、傷つきやすい感情を描いたリリック、幅広いサウンドの楽曲は、あまりにもオリジナルで、ポップ・ミュージックという枠を大きく広げている。彼女の曲が支持されているのは、圧倒的な共感を呼ぶある種のアンセム感にもある。ストリート・ミュージシャンとして活動している時に見い出され、2ndシングル「Dance Monkey」で大ブレイク。以来、100億回以上のストリーミング、マルチプラチナの獲得、ツアーの成功、アワードの受賞など、世界中で数多くの記録を塗り替えてきた。

ー今回の来日は初来日ですよね。日本でやりたいことはすでに決めていますか?

実はライブ後に延泊して、いろいろ見て回ろうと思っていて。夫が昔、交換留学生として日本に住んでいたから、夫のお気に入りの場所にも行きたいし、富士山にも行きたいし、今のところ人からのお勧めしかわからないけれど、とても楽しみにしている。

ー今回、自分のショーとGREENROOM FESTIVALへの出演になりますが、どのようなライブになりそうですか?

日本での初のライブだから、みんなが楽しめるものにしたい。自分のショーとフェスのライブの違いで言うと、自分のショーは時間が長いからトークもできるし、親密な雰囲気でやるからお客さんとのつながりもできる。フェスの方はとにかく楽しく、バンバンバンって感じでどんどん進めていきたい。だからトークは少なめになるかな。

ー今年の2~3月にPiNKのツアー「Summer Carnival Tour」にサポートアクトとして参加しましたよね。PiNKは自分にとってどのような存在ですか?

PiNKは間違いなく私が若い時にずっと聴いてきたアーティストで。実は学校で行われた歌のコンテストで、最初に歌った曲はPiNKの「Dear Mr. President」だったの。彼女のサポートアクトを務めることになった時は信じられなかったけれど、彼女と話をした時に、「あなたは最高のソングライターだから、一緒に曲を作りたい」って言ってくれて。それも本当に信じられないことだった。彼女は素晴らしい女性で、誰に対しても優しくて。バックステージでも一緒にケータリングで食事をするぐらいフレンドリーだった。

ーPiNKとのツアーから何かインスピレーションはもらえましたか?

彼女のこれまでのキャリアは、私からした夢のような、本当に素晴らしいものだと思っている。彼女のようなキャリアを私はまだ積めていないんだけど、彼女のことは私が将来なりたいアーティスト像のお手本だと思っていて。5年後でも10年後でもいいから、彼女のようなライブができるアーティストになりたい。今回の彼女のツアーにしても、オーストラリアをツアーした女性アーティストのチケット・セールスの記録を塗り替えているわけで。彼女はパフォーマーとしても素晴らしいし、周りの人たちの居心地も良くしてあげるし、才能もスゴくあるアーティスト。私は彼女からインスピレーションをたくさん受け取ることができたと思っている。

ーPiNKと一緒に曲を作る話もしたんですね。

彼女のアルバムを一緒に作ろうって言われた。トラックで一緒に歌うのか、曲作りを手伝うのか、どういう意味なのかはまだわかってないんだけど。ただ、私はソングライターだし、他のアーティストの曲を作るのは珍しいことじゃないから。それでも、PiNKのようなアーティストにお願いされるのは、光栄でしかないと思っている。

ー日本でのライブはバンドセットでやるのですか?

今回、コーラス隊は連れていけないんだけど、バンドは連れていくつもり。私のライブはけっこう楽しくて、ノリが良いものだけど、ボーカルにかなりの重点を置いていて。強いボーカルで、曲の中のストーリーテリングを大切にしている。ただ、お客さんの誰もが私の曲を知っているとは限らないから、2曲ぐらいカバーソングをやることで、みんなとユニティを作っていきたい。みんなで歌って、楽しめるものにしたいから。

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