1970年代から現代まで、LGBTQを讃える名曲26選

毎年6月は、LGBTQをセレブレイトするプライド月間だ。クイーン、マドンナ、シルヴェスターからエルトン・ジョンまで、1970年代から現代まで、米ローリングストーン編集部が選ぶLGBQTを讃える刺激的かつ革新的な楽曲の数々をピックアップ。

LGBTQセンシビリティを意識したことがあるだろうか?40年前、性別や性に関するアイデンティティに対し、ここまで多くの言葉が存在しただろうか?もっとシンプルに言おう、過去から現在まで、クィアのセックスやドラマ、心の痛み、苦しみ、解放、そして衝撃を奮い立たせるのにベストな楽曲は、どの曲だろうか?ここに挙げた楽曲はすべてを網羅している(或いは、ランキングしている)わけではないが、ポスト・ストーンウォール・ディスコの世代から、今日のジェンダークィア・ミレニアル・ロックまでを橋がけするラインナップだ。往年の名曲と言われる楽曲がリストに入っている一方で、含まれていないものもある— —グロリア・ゲイナー、カイリー・ミノーグ、ル・ポール、ブリトニー、シェールに対しては申し訳ない気持ちがあるが、我々はあなたたちを尊敬している— —ここに、1970年代から現在までの、LGBTQを誇る26曲を紹介しよう。



ドナ・サマー「アイ・フィール・ラヴ」(1977)

シンセ音が印象的なこの楽曲は、現在のEDMの手を借りずに生まれた楽曲。1977年、オーケストラとヴォーカルをフィーチャーしたディスコ・サウンドの中間を絶妙に行き交うこの楽曲は、まるで遠くのセクシーな惑星から送られてきたようなトラックだ。さらにドナ・サマーとジョルジオ・モロダー、そしてピート・ベロッテによる画期的なコラボレーションは、新たな音の言語、奇妙で怖いほどのエロティックな欲求に対するエクスタシー、満足感、そしてモダンダンスフロアの気高さを併せ持っている:これ以上のクィアがあるだろうか?ディスコの女神であるサマーは当初、説得が必要だったと言う。「ジョルジオがこの、ポップコーンみたいなトラックを私の元へ持ってきたのよ。レコーディングした、とか言って」と、のちに彼女は振り返る。「その時、私はこう言ったの。“ジョルジオ、これは何なの?!”ってね」

Translated by Leyna Shibuya

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