20歳のSSW・スズキケントが語る、コロナ禍でも揺るがない「変わらない日常」の歌

―3曲目「いつものように」。この楽曲の日常に寄り添った歌詞にはとても親近感を感じたんですけど、どういったイメージで作られたんですか?

スズキ:この曲は、普通に生活していて頭の中でなにか考える何気ない瞬間を歌にしようと思い作った曲で、独り言を歌にするイメージで作りました。

―スズキさんは、下北沢などの都内のライブハウスを中心に積極的にライブ活動されていると思うんですけど、アコースティックで演奏されることが多いんですか?

スズキ:8割くらい引き語りで、残りの2割がバンドセットでやっています。

―アコースティックとバンドでの演奏だと感覚が違ってきますか?

スズキ:やっぱり全然違いますね。弾き語りは自分1人なので、楽曲に対する姿勢が全然バンドと違っていて、イベントごとにそこを使い分けてやっています。

―どういった点で姿勢の違いを感じますか?

スズキ:弾き語りはアコギと自分の歌なので、より言葉を届けよう、歌を聴いてもらおうっていう姿勢が自分の中ではあって。逆にバンドだと、バンドメンバーの人たちと一緒に演奏するので、メロディやサウンド面で追求していく方を意識しますね。

―スズキさんが音楽を始めた時期はちょうど世の中はコロナで、ライブでお客さんとの距離が遠ざかっていしまった部分もあったと思います。その中でライブ活動をやっていくことの大変さはありましたか?

スズキ:コロナになってからライブを始めたので、その前のライブハウスの状況を知らずに始めたんですよ。だから自分がライブをやっていて、変わってしまったと感じることはなかったんですけど、コロナになってから、30分のライブなら30分の中でのコミュニケーションが大事になっているのかなって思いますね。最近は、お客さんの目を見て歌うことを心がけています。僕は恥ずかしがり屋で、人前で歌うというのはちょっと苦手なタイプだったんですけど、ライブ空間でのコミュニケーションを大事にしたいので、最近はお客さんの目を見て歌うことを意識しています。

―同世代のミュージシャンで、影響を受けていたり、目標にしている人がいれば教えていただけますか。

スズキ:楽曲以外にも、佇まい、ファッション、その人のキャラクターも含めて、青葉市子さんはすごく尊敬します。自分もそういう世界観を作れたらいいなって思いますね。

―シンガーソングライター・スズキケントとして今後どのようなステップアップをしていきたいですか?

スズキ:本当に多くの人に聴いてもらいたいし、ライブもフェスとか大きなステージでやりたいですね。あと音源も、今回は変わらない日常をテーマにしていたんですけど、他にも色んなテーマ、コンセプトで作っていきたいと思っています。

―今回のリリースされる1stEP『もし星が降るのなら』を聴く人に向けて、伝えておきたいことは何かありますか?

スズキ:聴いてくれる人の生活のプレイリストに入ったり、少しでも自分の曲がその人の生活の中に在ってくれたら嬉しいです。



<リリース情報>



スズキケント
1st Digital EP『もしも星が降るのなら』
リリース日:2023年2月3日(水)
配信リンク:https://virginmusic.lnk.to/Moshimo_EP

=収録曲=
1. もしも星が降るのなら
2. 朝焼けが綺麗な街を見に行こう
3. いつものように

Rolling Stone Japan 編集部

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