アジカンが振り返る『NARUTO』が繋げた海外への道

ASIAN KUNG-FU GENERATION

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのニューシングル「宿縁」はテレビ東京系アニメーション「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」オープニングテーマとして書き下ろされた。

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疾走感がありつつも、安定と成熟を感じさせるバンドアンサンブルが非常に味わい深い。アジカンと「NARUTO」シリーズとのコラボレーションは、昨年の結成25周年ライブで「俺たちを世界に連れていってくれた曲」として紹介された2003年リリースの「遥か彼方」から始まり、今回で4曲目。多くの海外のリスナーから支持されるきっかけを作った。

25年間積み上げたものの大きさが詰まった『宿縁』のリリースを機に、後藤正文(Vo&Gt)、喜多建介(Gt&Vo)、山田貴洋(B&Vo)、伊地知潔(Dr)に話を訊いた。

―ニューシングル「宿縁」はTVアニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」オープニングテーマですが、いつ頃作った曲なんですか?

喜多:サマソニの後、Base Ball Bearのイベントに呼ばれて大阪でそのままスタジオを抑えて、プリプロした記憶があります。それで、10月の頭ぐらいにレコーディングしたんだと思います。プリプロの直前にゴッチがデモを送ってくれて。

後藤:依頼をいただいたので、そこになるべく応えようと思って作りました。漫画原作は、次から次へと厄介なキャラクターが出てきて、「俺だったら折れるな」って思いながら、彼らのこんがらがった運命がもっと幸せにほどけていってほしいなという気持ちで全巻読みました。今回「BORUTO」にかなり引っ張られて歌詞を書きましたね。

―歌詞では、困難と闘いながら生きていく強い意志が描かれています。

後藤:自分たちの身の回りを見ても困難しか転がってないなと思いますからね。50年後に我々が居住できるスペースがどれくらい残ってるかもよく分からないぐらいの局面に来てしまった。戦争がまた始まったり、その裏でワールドカップがあったり、カオスだなって。そんな中、どうやって正気を取り戻すのか。我々も戦わなきゃいけないことがいっぱいありますよね。

Rolling Stone Japan編集部

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