BAND-MAIDが振り返るアメリカツアー、精神力と技術の成長を実感した1カ月

ーKANAMIさんはどうですか?

KANAMI:「The Dragon Cries」をプロデュースしてくださったトニー・ヴィスコンティさんがニューヨークに来てくれて。その時にトニーさんが使っているゼマイティスの12弦ギター、超高級品を持ってきてくれたんです。

小鳩:世界に2本しかない70年代のギターを持ってきてくれたっぽね。前日の夜に食事会をして、その時に小鳩がゼマイティスを使っている話をしたら、急遽明日セッティングして持っていってあげるよって言って、本当に持ってきてくださったんですっぽ。


KANAMI

KANAMI:実際に見させていただいて、12弦ギターは初めて弾いたんですけど弾くのがめっちゃ難しいけどすごく楽しいと思って。もっと弾きたいので、小鳩にゼマイティス12弦ギターのシグネイチャーを作ってもらおうかと。

小鳩:そこは自分じゃないんだっぽ(笑)?! トニーさんがきっとBAND-MAIDに一本あったら似合うから、僕が本社に言っておくから!って言ってくれるぐらい(笑)。

KANAMI:トニーさんが急遽来てくださったので「The Dragon Cries」をやったんです。久しぶりにやったんですけど、3年前だったらできなかったですね。私的には「The Dragon Cries」が急遽でも演奏できた、みんなでグルーヴを合わせられたのがいい思い出です。

ー全体的にみなさんポテンシャルが上がったことを実感するツアーだったんですね。

小鳩:あと、精神力も大きいかなと思いますっぽ。

SAIKI:コロナ禍で毎日のように一生懸命練習してるけど、果たして本当に上手になっているのだろうかみたいな感じだったんですよね。オンラインお給仕をやっても言わばネットを通るので音が違う感じもあって。今回のツアーで本当に成長を実感できたのはよかったです。

KANAMI:3年前の海外のファンカム映像がちょうど出てきて。今回やった曲が一緒だったので観たんですけど、音が今と全然違くて。ドラムのアタックの音もピッキングの音も声の声量というか、安定感とかも全部違くて。

SAIKI:何もかも違うバンドだよね(笑)。コピバン? みたいな(笑)。

小鳩:本当にそう思うっぽ(笑)!

KANAMI:3年間で精神力と技術も上がっていたんだなって安心と安堵がありましたね。

SAIKI:この安心感は成長した部分もあると思うんですけど、環境が本当によかったので。

小鳩:PAも3年前は現地の方で、アップ、ダウンも通じないみたいな時もあったりするぐらいでしたし、機材もですし。最初に言ったようにツアーバスでずっと過ごしている時間が長いというのも安心感というかお給仕の安定感に繋がったんだろうなと思いますっぽ。

ー目標に掲げる世界征服というところに一歩近づいたUSツアーだったんですね。

小鳩:すごく成長できたツアーだったなと思いますっぽ。



Rolling Stone Japan 編集部

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