BAND-MAIDが振り返るアメリカツアー、精神力と技術の成長を実感した1カ月

ースタッフは現地の方ですか?

小鳩:ローディーはじめライブ現場のスタッフは日本から一緒に来て。運転手さんはアメリカの方で、通訳さん、日本人の方なんですけど、現地に住んでいらっしゃる方がついてくれましたっぽ。

ー移動は基本バスだったんですか?

小鳩:移動はバスで、生活もバスでしたっぽ。バスにベッドがついてるタイプだったので、スタッフも含めて基本同じ一台のバスで14人くらい一緒に移動していましたっぽ。

ーよく映画とかで観るようなツアーバスですか?

小鳩:そうですっぽね。ツアーバスのでっかい感じですっぽ(笑)。

SAIKI:見たことないぐらいでかくて、ツアーマネージャーとして追加で入ってくれたロスに住んでいる方も「そうそう見れないバスだよ」と言っていました。

小鳩:日本の道路じゃ走れないぐらいの大きさでしたっぽ。幅も長さもめちゃくちゃでかいですっぽね。

MISA:高さもあって、2階建てだったんですよ。

小鳩:小さいキッチンだったり、トイレとかもしっかりついていて、みんなでご飯を食べたりするスペースもあったり。

ー移動環境は大変というより、むしろよかったんですね。

小鳩:ダントツよかったですっぽ。今まで体育座りして機材車と一緒に詰め込まれて移動してきた苦労があったので、今回は天国のような贅沢なバスでしたっぽ。ベッドが1人1台あるので、そこでしっかり夜に寝ながら移動できるのがすごくありがたかったですっぽね。

ー環境の面で言うと、気候や電圧が違うと音の鳴りも違うと聞いたりするんですけど、そこらへんはいかがでしたか?

小鳩:今までのツアーだと電源が落ちてしまったり、白煙が私のアンプから上がったり、いろんなハプニングが実はあったんですっぽ。でも今回はすごく環境のいい会場が多くて、音もとてもよかったですっぽ。

SAIKI:これまでやってきた規模の倍ぐらい回りましたし、ありがたいことに会場がグレードアップしていたので会場と設備も全然違いましたね。

KANAMI:今まで現地でアンプを借りることがあったんですけど、今回は全公演、同じ機材を機材車で別々で運んでくれたので、ずっと同じアンプを使用できたことがすごくありがたかったです。

SAIKI:PAさんの卓もお借りしたんですけど、あれは大きかったよね。耳の中の音がずっと一緒にできる。もう一歩違う段階に来たのかなって体感できて、楽しかったですね。もっと大きいところでやりたいなと思いました。

小鳩:今までのアメリカツアーとか、海外ツアーと比べても、音に関しても満足度が高いツアーだったと思いますっぽ。



KANAMI:すごくコアな話で、私は普段Mesa Boogieのアンプのトリプルレクチを使っているんですけど、普段使っているものと仕様がちょっとでも違うとエフェクターボードとシステムが変わって使えないんです。今回はそれがなくストレスフリーでできたので本当にありがたかったです。

小鳩:私も前はギター1本だったのが、今回は2本持っていけたりっていうのもすごく大きかったかなと思いますっぽ。日本と近い環境でできたので、そういう意味でもそれが音に響いてよかったのかなと思いますっぽ。

ー日本でも声出しが制限つきで解禁になってきましたけど、アメリカの各ライブ会場の様子はどうでした?

小鳩:アメリカは何も制限がないので「AFTER SHOCK」で久々にすごい歓声を感じて。3年前より、もはや声が大きくなっているんじゃないかと感じましたっぽ。もちろん、人数も倍ぐらい増えていますし、会場にもパンパンのご主人さま、お嬢さまで、声の熱量は3年前より1人1人の濃さは増してましたっぽね。

SAIKI:みんなのテンションも分かりやすいし、「もっとこいよ!」って言ったら声量が倍以上上がるんですよね。だからすごい!ってなって。声の力強さというかパワーを本当に実感して。お給仕するごとに体は疲れるんですけど気持ちは元気になっていくというか、励まされているような気持ちになりました。

Rolling Stone Japan 編集部

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