BAND-MAIDが振り返るアメリカツアー、精神力と技術の成長を実感した1カ月

ーSAIKIさんはいかがでしょう。

SAIKI:日本にいる時からアメリカツアーの準備をしていたんですけど、セトリも絶対変えなきゃいけなくなるだろうし、というか変えたいねってみんなと共有していたんです。初めての公演数だったし、行く場所も多かったので、どういう反応なんだろうと結構ドキドキしました。最初のシアトルはそんなことも忘れてお給仕に突入していました(笑)。すごく盛り上がってくれてたんですけど、英語MCの準備をするのを忘れていて、1公演目だけ英語がほぼないっていう(笑)。

小鳩:ここ日本じゃないっぽって。

SAIKI:その次のサンフランシスコからどんどん英語を増やしていけるように頑張っていたんですけど、曲に関してはどの会場でも盛り上がる定番曲は日本と変わらなかったりするんですけど、毎公演毎公演のことを考えていた1カ月間だったので、察知能力みたいなのがついたと思います。あと、積極的にコールアンドレスポンスの曲とか一緒に歌ってほしい曲をどんどん増やしていっているんですけど、それは本当にやってよかったです。

小鳩:めちゃくちゃ歌ってくれたっぽね。

SAIKI:うん。一番実感できた瞬間だったなって感じました。さっきも言ったんですけど、声のパワーのすごさに持っていかれたというか、絶対に喉が持たないと思っていたんですけど意外と大丈夫だったので。


SAIKI

小鳩:声が出なくなるかもしれないから、インスト曲をもっといっぱい用意しておいて、急遽SAIKIの喉がもう無理ってなったらその分の時間は私たちがやるっぽって言っていたんです。予備曲が必要ないどころか、もっと声を出さなきゃいけないような昔の楽曲を急遽やることも多くて、逆にこっちがびっくり!みたいな。

SAIKI:前まで自分におごっていたということではないですけど。きっと大丈夫だろうって感じで声を出していたんですけど、今回のツアーは我慢することを覚えました。リハで長時間は歌わないようにして、本番に喉をとっておく。前だったらやりたくなかったんですけど、楽器隊のみんなの技術も上がっているから大丈夫でしょという安心感もあって。3年前は5人みんなが頑張ろうねって感じで、結構シビアな空気の中でやっていたけど、そういうのがなくなって、みんないるから大丈夫って気持ちでできたのが大きかったです。

小鳩:ご主人さまもお嬢さまもたくさん歌ってくれたのも、大きかったっぽね。

AKANE:日本語がみんな上手。

小鳩:日本より日本語で歌ってくれるんですっぽ(笑)。

SAIKI:毎公演、私の前ぐらいにいてくれる方が変わるんですけど、口を見ると明らかに日本語を言っていて、え! 歌ってるの!?って。

小鳩:本当に全曲フルで歌ってるっぽ!?みたいな人とかいたよね。

KANAMI:全歌詞覚えている人もいたよね。

Rolling Stone Japan 編集部

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