コード・オレンジが語る、2018年の秘蔵インタビュー「ポジティブな感情を歌にすることで、ヘヴィさが増した」

物語は始まったばかり

夜行便でニューヨークからロサンゼルスへ到着した彼らのグラミー賞の朝は、映画『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』のように始まる。グラミー授賞式への招待など滅多にないこととを知っているため、彼らはメシュガーとのツアーを抜け出して授賞式へとやってきたのである。マンハッタン・ホテルに待機している美容師とスタイリストの精鋭チームが挨拶に来たが、自分たちの服の選択がどんな結果になるかを知るのは後のことだ。授賞式後、「持ってきた服を着て、互いを見て、初めてアホな格好だって気づいたよ」とバルデローズが白状する。


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結局、コード・オレンジは最優秀メタル・パフォーマンス賞の金色のトロフィーを持って立ち去ることは叶わなかった。受賞したのはマストドンである。しかし、彼らは学びのときとばかりに、授賞式がTVで放送されている間はそこにいることにした。ケンドリック・ラマーの過激なパフォーマンスに驚嘆し、それ以外の時間は睡魔と戦い続けた。

「授賞式に参加したのは、私たちの存在をアピールするためだし、私たちの音楽に注目を集めるためだった。ほんと、世界は本物のヘヴィー・ミュージックを見逃しているって思う。私たちは受賞しなかったけど、人々に知ってもらえたはずだよ」とメイヤーズ。

レッドカーペットの上で、いつものようにメイヤーズは若い女性ミュージシャンとしての成功を手短に説明した。「私がグラミーにいることがすべてを物語っているよ」と、メイヤーズは授賞式でローリングストーン誌に語った。そして、「でも、私には誰にでも同じ機会を与えてくれるコミュニティがあった。若い女性にはサポートが必要だし、若い頃には同世代からの励ましが必要なんだ。あと、若い男性には両親が示す良いロールモデルが重要だね。私の場合、同世代の人たちは持って生まれた才能の公平性を疑わなったし、私も疑わなかった」と続けた。

今、コード・オレンジはピッツバーグの自宅に戻っている。そして、彼らは角をこれまで以上に鋭く研いでいる。ツアー終了後の小休止中の今、モーガンはこれから2カ月間を新曲づくりに費やす計画だ。柔術の紫帯を取得するために頑張るし、次のグラミーに向けてのプロットを練ることも忘れない。「今回が俺たちの最高点にはさせない。これまでより大きな世界へ踏み出す最初の一歩だと思っているからね」と言って、モーガンはこう続けた。

「今、俺たちの物語を話す必要なんてあるかい? 10年後ならもっとクレイジーな内容になっているはずだ。この物語はまだ始まったばかりなんだよ」

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from Rolling Stone US

<INFORMATION>

「DOWNLOAD JAPAN 2022」



2022年8月14日(日)千葉・幕張メッセ
時間:OPEN 9:30 / START 10:30
料金
VIP:35000円(入場チケット+VIP特典)
スタンディング:18000円(別途1ドリンク代)
【タイムテーブル】
OPEN 9:30
9:45-10:15:BAND-MAID(Opening Act)
10:30-11:20:The Halo Effect
11:50-12:40 :Code Orange
13:10-14:00:At The Gates
14:30-15:20:Soulfly
15:50-16:40 :Steel Panther
17:10-18:00:Mastodon
18:30-19:30 :Bullet For My Valentine
20:00-21:50:Dream Theater

Translated by Miki Nakayama

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