ヤングスキニーが語る、“嘘だらけで、矛盾だらけな日常を歌う”理由



―8月10日に配信シングル「コインランドリー」がリリースされます。約3ヶ月ぶりの新曲発表ということですが、どんなときにできた曲ですか。


かやゆー。:できた瞬間のことは覚えていないんですけど、元カノと付き合っていたときに布団とかを家で洗濯するのが大変なので、近くにあったコインランドリーに一緒に行ってたことをふと思い出しながら書いた曲です。今までは結構激しいロックとか、めっちゃバラードな曲をバンドでやっていたんですけど、今回は夜のエモい感じの曲にしようと思って作りました。



―既に発表していた曲なのでしょうか。

かやゆー。:「Eggs」に弾き語りを載せていたんです。いつかバンドでやろうと思っていたんですけど、ちょっと今までと違う路線だから、みんなで編曲するのにも苦労していて、なかなか手に付かなくて。やっと1年越しでリリースできることになった感じです。

―今回、江沼郁弥さん(ex.plenty)がプロデューサーとして参加していますね。アレンジも江沼さんとバンドの名義になっていますが、どうやって制作したんですか。

ゴンザレス:かやゆー。が言ったように、新しい楽曲になっていて、曲調的にキーボードを入れたいと思っていたんです。当初送ってきたかやゆー。のコードに対して、僕が知り合いのバンドマンに相談して出来上がったコードにキーボードを当てたものを江沼さんに送って、それが返ってきて、というやり取りをしながら完成させました。基本的には、もともとあったものを江沼さんから「こういうアプローチもあるよ」って返してもらって、それに対して「ここはこれの方がいいですか?」ってキャッチボールをしながら制作しました。

―江沼さんは楽器演奏、打ち込み、エンジニアまで全部できる方だと思うのですが、バンドにとってどんなものを与えてくれましたか?

かやゆー。:誰かと一緒に1つの音楽を作るということを初めてやらせてもらったんです。僕自身、そんなに音楽知識がある方ではないので、「こういう音の使い方もあるんだ」って、新しい発見ばかりで、今までで一番曲作りが楽しかったですね。

―全体的に鍵盤が前に出ていて、ギターは綺麗な音でバッキングに徹している印象です。

ゴンザレス:鍵盤とかやゆー。のメロ、ベースの3つが前に出て、僕は普段のベース的な立ち位置で、バッキングで軽く薄く聴こえる程度のギターを弾くことを意識しました。

―後半でベースがすごく歌っている部分がありますが、どんなイメージで出てきたアレンジなんでしょうか。

ゴンザレス:ベースのアレンジに関しては、ベースのりょうとが作っているんですけど、ドラムのしおんも含めて全体で話し合う中で、最初はギターソロでもいいんじゃないかって話も出ていて。でも曲調的に低い音でゆったりしたようなリズム、音を展開した方がいいんじゃないかということでベースソロになったんです。

―深夜の空気感を表現した演奏がすごく良いですよね。かやゆー。さんのボーカルもその空気感に馴染んで聴こえます。歌い方など、こだわったところを教えてください。

かやゆー。:いつもレコーディングのとき、歌録りは数回録って終わる感じで、そんなに苦労したことがないんですけど、今回は自分の理想通りに歌えなくて、何度も録り直しました。今までの曲だったら、力強くそんなに深く考えずに歌って録っていたんですけど、今回は音に馴染ませるように、どういう風に優しくエモく歌えばいいかを考えました。力強く歌うと馴染まないので、本当に”優しくエモく”を心がけて歌いました。

Rolling Stone Japan 編集部

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