八神純子が日本人初全米女性ソングライター殿堂入り、その軌跡を辿る



田家:今日お聴きいただいている「ポーラー・スター」、「パープルタウン」、「Mr.ブルー~私の地球」。全部アレンジが大村雅朗さんなんです。「みずいろの雨」も、もちろん大村さん。あらためて大村さんのアレンジを八神純子さんを通して見ていくと、やっぱりメロディの持っている繊細さをどう広げるかということがとても上手い人だなと思います。メロディの持っている力強さをどう増幅していくか。その力強さで言うと、「Mr.ブルー~私の地球~」は大村さんのアレンジがとても活きている曲ですね。この曲はテーマが地球です。その前がニューヨーク、人種の坩堝。その前が北極星。宇宙とか都市とか地球ということを歌って、ヒット曲を飛ばしていた。当時の女性が歌っていたヒット曲がありましたけども、あらためてメッセージ性を持ったヒット曲だったんだなというのが、こうやって今日お送りしている感想の1つでもあります。

去年、八神さんのアルバムが出ました。それは『TERRA - here we will stay』という素晴らしいアルバム。全体がコンセプトアルバムになっていて、TERRA・地球というのが歌われていて。そのアルバムのインタビューをしたときに、このアルバムは「Mr.ブルー~私の地球~」の今の形、大人になったからできたように思えますね」という話をしたら、「そうなんですよ。「Mr. ブルー~私の地球~」の続編みたいなアルバムです」というふうに言っていたんです。で、この1ヶ月、最終週で『TERRA - here we will stay』をご本人をお迎えして聴いていこうというのが、この先の予定でもあるのですが。

Rolling Stone Japan 編集部

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