デュラン・デュランが語る、80年代が特別だった理由、革新的であり続けるためのバンド論

ジョルジオ・モロダーと念願のコラボ

ージョルジオ・モロダーとの曲「TONIGHT UNITED」も素晴らしかったです。彼との制作はどのようなものでしたか?

サイモン:楽しかったね。完全にオープンな状態で臨んだのを覚えている。無理をさせてはいけないという暗黙の了解があった。ジョルジオを自分たちの方向に押し付けようとはしなかった。それより、ジョルジオの方向に導いてもらいたかったんだ。ジョルジオが提案したことはすべて実行された。メジャー・マイナーのように。僕はコードの中でメジャーとマイナーがぶつかり合うのが好きだし、マイナーコードの上でメジャーを歌うこともある。でも、ジョルジオはそんなことをさせない(笑)。「それは間違った音だ、歌ってはいけない」と言うんだ。

ジョン:そして、僕らは謙虚に従った。ジョルジオの場合は、彼がどこに導いてくれるのか意識しなければならなかった。

ロジャー:彼は自分が何をしたいのか、本当によくわかっていた。時間を無駄にすることなく、自分が何をしたいのかを明確に実践していた。

サイモン:一緒に制作したのは4日くらいだったと思う。


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ニック:僕らは、最初から彼と仕事したかったんだ。もし1stアルバムに起用できたならそうしていたと思う。でも、当時はどうやって頼んだらいいのかもわからなかった。

5年ほど前、自分の誕生日でLAに行ったとき、ガールフレンドが「サプライズがある」と言ってきたんだ。ジョルジオと一緒にランチをしようって、彼を知っている友人を介して企画してくれたのさ。ジョルジオに会ったとき、まるで人生のすべてを知っているかのように感じた。というのも、彼がその時代に好きだったものや、参考にしたものがたくさんあったから。また、彼は『ミッドナイト・エクスプレス 』のサントラや、スパークスの『No.1 in Heaven』など、以前から僕たちに大きな影響を与えてきた。「なぜ一緒に仕事をしなかったのか」と言ってきたものだよ。

そこから実際にスタジオに入るまでに、さらに4年ほどかかったわけだけど、僕たちがモロダー・サウンドとデュラン・デュラン・サウンドが完璧に融合したものを作ったことは、ジョルジオも含めて誰もが認めていると思う。みんなが期待していた、あるいは夢見ていた通りの結果になった。彼はマエストロだ。

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