ロン・ウッドが語るストーンズからの学び、人生の秘訣、がんの恐怖に打ち勝った理由

ロン・ウッド(Photo by Fiona Goodall/Getty Images)


がんとの闘い、人生の秘訣

―昨年はがんの恐怖に打ち勝ちました。前を向き続けられた理由は何ですか?

ロン:2017年に最初の勝負があった。これは肺がんで、無事に治すことができた。その次が2019年で、今度は小細胞がんになった。これは肺がんよりも厄介で、相当ずる賢いがんだった。おかげで化学療法と放射線治療を受けたんだけど、これが新型コロナのロックダウンのおかげで誰にも気づかれなかったんだよ。公に知られることなく、プライベートでゆっくり治療できたというわけだ。

多くの人が「教えてくれなかったね。教えてくれたら手伝っていたのに」と言うけど、俺は「誰にも迷惑をかけたくなかった。自分だけで処理して、自分ひとりで完治したかったのさ」と答えている。それに(妻の)サリーも本当によく尽くしてくれた。素晴らしかったよ。がんが全部消えたんだけど、それが大きなニュースになっている。世間がロックダウンから開放されたことだし、俺も本当のことを言わないとな。徐々にスタミナが戻ってきているから、近いうちにツアーに出られるようになるよ。

―生きる上で必ず守っている重要なルールは何ですか?

ロン:ゆっくり暮らそうだな。俺が愛してやまない治療プログラムが「ナルコティクス・アノニマス」と「アルコホーリクス・アノニマス」で、俺はこのプログラムのおかげで過去12年間救われてきた。一つの段階に1年かけたよ。第3段階に到達した時、俺は自分の意思と人生を俺以外の崇高なる力に預けた。抱えていた問題もすべて預けた。すると、そういった問題が、今後すべて解決され、何もかもが上手くいくと実感できて、心の底から安心するようになったんだ。


Illustration by Mark Summers for Rolling Stone

―依存症で苦しんでいる人たちにアドバイスをするとしたら?

ロン:今でも過去でも、自分が犯している、または犯した間違いを、恐れないで認めてほしい。少し前に、ウィリアム王子とキャサリン妃が支援している慈善活動が行ったある集会で話をしたんだ。壇上で話を始めたとき、俺は「こんにちは、俺はロニー。自分は依存者だ」と言った。スピーチを終えた後、みんなが「いやー、自分が依存者とみんなの前で言えるなんて本当に勇敢だ」と言うんだよ。だから「そんなことはない。これは普通のことだよ。何かに依存しやすい気質なら、それを口に出して言うことが重要なんだ」と返事した。みんな、本当の自分をさらけ出したり、したいことを言ったり、助けを求めたりするのを恐れちゃいけない。ここ数カ月間、俺は闘うべきものすべてと闘いながら、たくさんの人たちに助けを求めた。おかげで今は本当に良くなった。人は助けてくれるものなんだよ。

Translated by Miki Nakayama

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