ロン・ウッドが語るストーンズからの学び、人生の秘訣、がんの恐怖に打ち勝った理由

「今は最高に楽しい」と語る理由

―今でも心を動かされる音楽は何ですか?

ロン:(ロシア人チェリストのムスティスラフ・)ロストロポーヴィチが弾くモーツァルトだ。チャック・ベリーが「俺たちがやっていることは既にモーツァルトがやっている」と言っただろ。これはある意味で素晴らしい真言だ。なぜなら、いつだって(自分にとって新しいものを)見つけるのが大好きだからさ。

―リラックスする時に何をしますか?

ロン:大忙しの状態を維持する(笑)。絵を描くかギターを弾くよ。幼い子どもたちと遊ぶのも大好きだね。瞑想するといろんな効果があるし、読書、演奏、絵を描くことで気が休まるから、そういうことをするよ。太陽が輝く島に滞在していても、絵を描くし、ギターも弾くね。


―ギターからは得られないけど、絵を描くことから得られることは何ですか?

ロン:俺の絵は表現主義だ。表現派の画家がお気に入りだし、ギターを介した表現も大好きだ。絵画という媒体は、俺にとっては一つのものに集中する習慣を維持するのに非常に役立っている。瞑想と似ていて、絵を描くときには独特のモードになって、それが何週間も、何カ月も続くんだ。それが終わると音楽モードになるんだけど、これは「おかえりおなさい」って感じだ。

あと、今は最高に楽しい。『Tattoo You』の再リリースのために、未発表のかなり古い曲をやっているだろう。ミックとの作業が終われば、その足でロッドと一緒にフェイセズで、これまた同じ時期にやっていた未発表曲をやったわけだ。60年代終わりから70年代初頭のね。両方のバンドで時空を超えた宝石をいくつか見つけたし、この曲たちは今後数カ月後か、数年後にはリリースされて、俺たちが楽しんだのとまさしく同じ感覚で、みんなにも楽しんでもらえると思うね。

Translated by Miki Nakayama

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