ロン・ウッドが語るストーンズからの学び、人生の秘訣、がんの恐怖に打ち勝った理由

ロン・ウッド(Photo by Fiona Goodall/Getty Images)


ジミー・リードへの敬意、ミック・テイラーとの関係

―あなたにとって成功とは?

ロン:大勢の人を満足させること。彼らの表情を見たときに、俺たちのライブを観て感じている喜びを見ること。

―ステージ上のあなたは常にリラックスしていて、とても幸せそうです。人生を楽しむ秘訣は何ですか?

ロン:ほら、「何かで成功したいと思うなら、自分が楽しめるものを選べ」と言うだろう? 俺が満面の笑みを浮かべる理由は、ギターを弾いたり、新しいことを学んだりするのが大好きだからさ。

―最新ソロ作『Mr. Luck』はジミー・リードへのトリビュートで、中には1世紀前の曲もあります。そういう音楽とあなたの接点は何ですか?

ロン:ソウルフルな音楽には共通するものがある。いわゆるソウル・ミュージックだろうが、そうじゃなかろうがね。オリジナルのレコードを聞くとワクワクするし、自分が演奏したカバー・バージョンを聞くとかなり誇らしい気分になる。『これはライブ音源だし、エッジの部分はラフだけど、逆に俺らしいな』と思うんだ。それに、このライブを聞くとフェイセズのことを思い出す。あの頃の俺たちがライブで演奏すると、エッジのあたりがかなりラフだったし、俺たち全員ジミー・リードが大好きだった。




―あなたはミック・テイラーの後任としてストーンズに加入したわけですが、そのテイラーがこの時のライブでは全曲一緒にプレイしています。過去の経緯が原因で気まずくならない秘訣はなんですか?

ロン:これまでだって気まずいことなど一度もなかったよ。彼はいつも俺に優しくしてくれるし、俺もそうしている。思わしくない状況下でも、俺たちはウマが合ったんのさ。

俺たちが知り合ったのは遠い昔で、60年代まで遡る。彼がゴッズ(the Gods)、俺がザ・バーズ(The Birds)にいた頃で、当時の彼には自信がなかった。よく「もう続けられない。緊張しすぎてダメだ。ロニー、俺の代わりにやってくれないか?」って俺に頼んできた。だから、代わりに彼のセットをやって、その後で自分のセットもやっていたよ。でもね、こう思ったんだ、「俺はヤツをギグから追い出していないか?」って。彼は自分がどれだけ上手いかってことに気付いていなかったんだ。それに今では、彼が自分の頭の中で物事を理解するよりもずっと上手にギターで表現できている。彼のギターの表現力は唯一無二だ。今回のジミー・リードのトリビュート・アルバムでは、俺が聞いた中でベストと思えるプレイを披露しているよ。

Translated by Miki Nakayama

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