神宿・一ノ瀬みかが語る、「音楽の理解」を深めた上でのネクストステージ

音楽的スキルと人間力

―では、アルバムについてお聞きします。今作『THE LIFE OF GIRLS』では様々なジャンルを取り入れていると思うんですが、中でもK-POPから影響が大きいように感じました。ご自身としてはどうですか?

世界的な音楽市場を見ていくと、やっぱりK-POPの需要が高かったりしますし、そういうサウンドを取り入れるという話はもともと出ていて。だけど神宿のよさもちゃんと出さないといけないので、それを織り交ぜたような楽曲ができたんじゃないかと思います。





―自分たちの好みというよりも、世界的なトレンドを見た上で自分たちが取り入れるべきサウンドを探っていったと。

楽曲をつくるにあたってはマネージャーの柳瀬が研究熱心で、「こういう音楽がいいんじゃないか」という話をたくさんしてくださるんです。その中で、「これはいいと思う」「よくないと思う」という話し合いをしながら決めていったという感じですね。

―今作を制作する上でポイントになったのはどういうところですか?

以前出させていただいた、『THE LIFE OF IDOL』をリリースした時点で今回のアルバムを出すことは決まっていたんですよ。ソロ曲、恋愛っぽい曲、西海岸っぽい曲、夏っぽい曲というふうに楽曲のタイプもリストアップしていて。あと今回は、アイドルの人生、そして女の子の人生というテーマがあったので、すべての楽曲に自分たちがクレジットされていることが大事だよね、という話もしていました。

―サウンドも大事だけど、それ以上にそこに込めるメッセージが大事だったと。

そうですね。

―なぜ自分たちが楽曲制作に関わってまでメッセージを伝えることが大事だと思ったんでしょうか?

曲に対する理解を深め、知識を増やしていく必要がある。歌って踊る技術を磨くことと、人間としての力を磨くこと、音楽を表現するからこそ、そこに対する理解を深めること、そのバランスを見た上でもっと音楽の理解を深めていくべきだと判断しました。神宿って同じクラスにいても仲良くならないような人たちの集まりなんですよ。それぐらいそれぞれの個性が強くて、各メンバーにつくファンのタイプも全然違うんです。そういう方々がステージの前にたくさん集まることを考えると、それぞれの個性を伸ばしたほうがいいよね、という話になったんです。そのためにはメンバーそれぞれがちゃんと勉強をして、それぞれがリーダーシップをとれるぐらいの人間力を身に付けないとだめだよね、それをできるようになることが国民的アイドルになるために必要なんじゃないかという結論に達したんです。それが私たちが思い描く新しいアイドル像なんじゃないかと。

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