ちゃんみな、演劇やサーカス要素を取り込んだストーリー展開で魅せた中野サンプラザ

ちゃんみなのワンマンライブ「THE PRINCES PROJECT 5」(photo by 井手康郎)



そして最後のドラムロール。大胆なピアノアレンジを加えた「Never Grow Up」はこれまでにないほど美しい音色を響かせ、客席からの拍手はこの日いちばん大きくなり、オーディエンスの心の声が最高潮に達したところで「美人」。


photo by 井手康郎

ここでサーカス団のショーは終わり、エピローグ的に「ダリア」がはじまる。2Fステージにひとりであがるちゃんみなは、フープにまたがってエアリアルをしながら孤独に歌う。一方地上では、ショーを終えた団員たちが日常に戻り、それぞれ帰路に着こうとしている。ひとつのステージの上で、もっとも緊張感あるパフォーマンスと、もっとも緊張感のない日常のシーンが同時に行われている光景はやや異様だ。その異様さは終盤にピークに達する。エアリアルを終えたちゃんみなが空中からステージに戻り、音楽が最後の一音に達する時、すべての団員たちが目線をちゃんみなに向ける、するとちゃんみなはまるで自死を想起させるかのようにステージから忽然と姿を消す。団員たちは次の瞬間、まるで何事もなかったかというように、今までのことを全部忘れてしまったかのように、それぞれの日常に戻っていくーー。こうして夜公演の本編は終わった。

再びしばらくの無音と暗闇が続いたあと、明かりが灯り、幕間からちゃんみなが登場。大きな拍手が起きる。オーディエンスを立たせ、アンコールは2回目の「Never Grow Up」。大きな拍手に包まれる中、「私にとってひとつの目標であり、きっかけであり、門出の印でもある、ここにいるすべての人をずっと連れて行きたかった場所へ行けることになりました」と、今秋10月15日に東京武道館での初となる単独公演「THE PRINCESS PROJECT - FINAL -」が開催されることを涙ながらに発表。これはダンサーたちも初めて聞かされる内容だったようで、デビューから活動をともにしてきた彼らの目にも涙が浮かんでいた。ラストは「SAD SONG」。感極まって歌に詰まるちゃんみなにフロアから大きな拍手が送られ、大きな感動のなかで「THE PRINCES PROJECT 5」は幕を閉じた。


photo by 井手康郎

Rolling Stone Japan 編集部

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