ちゃんみな、演劇やサーカス要素を取り込んだストーリー展開で魅せた中野サンプラザ

ちゃんみなのワンマンライブ「THE PRINCES PROJECT 5」(photo by 井手康郎)



続いて「Light It Up」ではシーンが変わり、衣装ラックと女優ライト付きの鏡台が用意される。椅子に座っているのはちゃんみなだけで、ダンサーたちは彼女に衣装を合わせようとしたり、クマのぬいぐるみを渡そうとしたりする。だが彼女はそれらの衣装を跳ね除け、ぬいぐるみは投げ返してしまう。どうやらこのサーカス団の看板娘は、仲間を顎で使う横柄な人物であるようだ。しかし、花束を持った男性が登場すると彼女の態度は一変。曲は「note-book」に変わり、花束の男性に対して夢見るような視線を投げかける。


photo by 井手康郎

またもやシーンは変わり、今度は2人がけソファとベッドが用意され、ちゃんみなとさっきの男性ふたりきりのシチュエーションに。楽曲は「Mornig mood」。ここまで来れば、舞台がステージ→楽屋→自宅へと移動していたことがわかるだろう。ステージ後に恋人が楽屋を訪ねてきて、そのまま自宅へ2人で帰った、というストーリーなわけだ。

一方その頃、楽屋には新たな女性が登場。どうやらサーカス団に入団したニューカマーのようだが、団員たちは彼女のきらびやかな美しさに魅了される。堂々と振舞う彼女は当然のようにハットとステッキを手に取る。恋人との甘いひと時を過ごしたちゃんみなが楽屋に戻ると、ハットとステッキを身につけた新しいライバルと対面し、「Very Nice To Meet You」を歌いながら、闘うように踊り合う。


photo by 井手康郎

場面が転換し、再び楽屋のシーンへ。曲は「ボイスメモNo. 5」。鏡台の前でメイクをしながら、ダンサーたちに衣装をあてられ、楽屋を訪ねた恋人から花束を受け取る。彼女を中心に回る楽屋を祝福するように、2段ステージの2階ではコーラス隊が歌う。ところがこのコーラス隊、なぜかあまり覇気がないのだ。みすぼらしい鼠色の衣装からわかるのは、明らかに下働きさせられているキャラクターだということ。

そしてこのコーラス隊の端に、ちゃんみなが紛れ込んでいたのだった。では、ステージの中央にいるのは? ちゃんみなではなく、新たに入団したライバルだ。ちゃんみなは主役の座をライバルに奪われてしまい、恋人までも奪われてしまったのだった。

Rolling Stone Japan 編集部

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