ちゃんみな、演劇やサーカス要素を取り込んだストーリー展開で魅せた中野サンプラザ

【夜公演】

夜公演は、まち外れの小さなバーで働くある少女に起きた出来事という設定で始まった。ファンファーレが鳴り響き、幕が開くと、スーツ姿のダンサーとバンドがスタンバイ。ちゃんみなはエアリアルフープで宙を舞いながら登場。「Angel」「I’m a Pop」を歌い、ダンサーたちと息の合ったダンスを披露する。女王のようにふるまいながらも、その衣装からは、彼女がストリッパーとして生きていることがわかる。「Rainy Friday」「Like This」と続け、客から投げ入れられたチップを拾いつつ、ひとり残されたステージで「In The Flames」を歌い、バーカウンターで酔い潰れる。自信に満ちた昼公演とうってかわって、寂しげで悲しげな、寂寥感の伝わるステージ。


photo by 井手康郎

そんな彼女のもとにピエロたちがやって来る。彼らは酔い潰れたちゃんみなを起こそうと、コミカルな動きで彼女を運び出す。連れてこられたのは、かつて彼女が所属していたサーカス団の楽屋。「ボイスメモ No. 5」「Call」を歌いながら、サーカス団員たちが踊りをレクチャーしていく。しかしバーでのストリップ生活がすっかり染みついてしまったせいか、なかなかうまく踊ることができない。昔の衣装を着せてもらったりするうちに、少しずつ踊り方を思い出していく。

そしてドラムロールが流れ、サーカスが開演。ステージにいるのはちゃんみなだ。ピエロたちと一緒に『LADY』を歌うと、ステージに光があふれ、ライブの空気が変わる。更に続けて、ハッピーな雰囲気で「CHOCOLATE」を歌う。客席ではピンクのペンライトが揺れる。

Rolling Stone Japan 編集部

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