ー人それぞれに物語があって、それぞれの表現がありますからね。そうした自由さは、今のHIPHOPシーンからも強く感じます。ここ数年でHIP HOPシーンはメインストリームのものとなり、世界に広く開かれたと思います。今、アメリカの黒人の少女たちが韓国のBTSに熱を上げていると聞いて、面白いなと感じました。Aftermath Entertainmentで世界におけるヒップホップの地位を確立させたMikeさんはそうした流れをどのように捉えているのでしょうか?
Mike:K-POPは“ディズニー的な魅力がある”と感じます。
ー“ディズニー的な魅力がある”とは?
Mike:ティーンエージャー向けという意味です。ティーンに人気のあるUSのボーイズバンドはディズニーチャンネルやニコロデオンなどのアニメ番組から発信されているのですが、韓国のアーティストにもその要素を強く感じます。
DANTZ:先日ディズニーランドに行ったのですが、アトラクション内で流れている曲がK-POPと同じ作りだったんです。すごくキャッチーで夢のある、思わず踊りだしたくなるようなハッピーな楽曲で。K-POPは、そうした曲作りがうまいなと感じます。
Kirk:アジア人って、欧米人に比べると若く見えるじゃないですか。だからそれをうまく武器にしていますよね。ディズニーの持つ「Dreams come true」の世界観とマッチしているのかもしれません。