米「Black Lives Matter」運動の共同創始者が語る「ビヨンセ」の存在意義

ビヨンセはスーパーボウルで新曲『Formation』のパフォーマンスを披露(Photo by Ezra Shaw/Getty Images)

「Black Lives Matter(黒人の命は重要だ)」の共同創始者が、ビヨンセが起こすムーブメントについて寄稿した。

2016年2月、ビヨンセが新曲『Formation』をリリースし、再びインターネット上に大反響を巻き起こした。フェイスブックのタイムラインは数日間、この話題で独占されていた。

これは、クイーンBによる#BlackLivesMatterアンセム? 多分そうだろう。私に分かっているのは、ビヨンセがありのままの自分をもう少し愛してあげなさいと、私たち黒人女性を鼓舞するエキスパートだということ。ビヨンセが黒人の命を守るムーブメントの一端を担っていると意識し、黒人の命も大切だと信じていることは私にとって明確で、つまるところ、それこそが重要なのだ。

なぜ私がそう言い切れるのか。それは、ビヨンセが新曲『Formation』で語っているからだ。彼女の大切な人たちが誰なのか、彼らが自分にどう影響を与えたのか。彼女の夫がイルミナティに関与しているといった陰謀説や、娘のアフロヘアについて人々が何と言おうが少しも気にしていないこと、など。彼女は私たちに、自分を嫌う人たちのことなど気にするな、成功していることこそ最高のリベンジだと語っている。彼女は自分とお揃いの黒人らしい鼻を持つ男たちが好きだし/自分はリッチだけれど、田舎者だと否定せず/バッグの中にはホットソースを入れていて/ただここで気楽に遊ぶつもりはない、と。これが、彼女がクイーンたる所以である。

Translation by Sayaka Honma

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