苦境を乗り越え転生するBlack Musicシーンが切り拓く、世界の音楽ビジネスの未来と道筋

ーインターネットの登場によって変わったものは何でしょう?

Mike:インターネットによって音楽へのアクセスはより簡単になりました。だから昔よりも今の方がバラエティを求められるんです。だからこそ、アーティストは自分が一体何者であるかを世界に見せないといけない。ラキムやケンドリック・ラマーのように、啓蒙を行う先生的な人もいれば、嫌なことを忘れさせるパーティーチューンを作る人もいる。そうしたバラエティ性があっていいと思いますし、みんなが同じことをしていても面白くないですよね。

ー日本でもHIPHOPは人気です。海外を視野に入れて活動するアーティストも多くいますが、日本人アーティストに対してはどのようなイメージを抱いていらっしゃいますか?

Mike:日本人は、ウエストコーストを意識している人が多いと感じますね。タトゥーやローライダー、Weedの話であったりウエストコーストのスラングやトラックを使っていたり…。僕の知人が「ゆるふわギャング」の曲を作っていますが、彼らもアンダーグラウンドシーンのTrapのトラックをサンプリングしていたりと、ウエストコーストの要素を取り入れてますよね。



ー「不良」のイメージが強いですよね。日本でも、アンダーグラウンドシーンのHIPHOPアーティストの舐達磨が支持を得ていますし、「HIPHOP=不良」といったイメージは一定数あると感じます。個人的には不良という部分ではなく「リアルさ」がHIPHOPだとは思いますが。

Mike:そうした不良的な要素がアメリカっぽいと思われているのかもしれませんが、それはアメリカ全体というよりかはウエストコーストっぽいんですよね。

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