日常の不安から自分を守るために ストレス対処のための2つのコーピング

ストレスの経過には「3つの段階」があります。

まず「警告反応期」という段階があります。 なんとなく体調が悪い、疲労を感じる、という時期、血圧が上がったり下がったり、イライラしたり、肩が凝ったりするというようなことも見られ、ストレスがかかっていることを知らせるサインが体から送られています。この段階でなんらかの対処を始められるのが望ましいです。

次に「抵抗期」という段階になります。ストレスに対して反発や抵抗をする時期で、疲労感が興奮に変わったり、逆に脱力感に陥ったりします。注意が必要なのは、ときにストレスと抵抗力のバランスが取れてしまい、表面的にはストレスがなくなって元気になったように見えることがあることです。この場合、実際はかなり無理をしてしまっている状態で、血圧の変調は本格化し、胃や心臓にも異常が現れることもあります。

そして「疲憊(ひはい)期」になります。抵抗期に頑張りすぎて疲れ切ってしまい、自分の力ではどうにもならない状態になってしまいます。 また、下記のような症状のいくつか(アメリカ精神医学会による『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』によれば1または2を含む5つ以上)が2週間以上続いている場合は「うつ病」が疑われますので、早目に精神科・心療内科等に相談することをおすすめします。

1. ほとんど1日中、ほとんど毎日の抑うつ気分
2. ほとんど1日中、ほとんど毎日の活動における興味または喜びの著しい減退
3. 食事療法をしていないのに、体重の減少または増加(1ヶ月で体重の5%以上の変化)または、ほとんど毎日の食欲の減退または増加
4. ほとんど毎日の不眠または過眠
5. ほとんど毎日の精神運動焦燥または制止
6. ほとんど毎日の疲労感、または気力の減退
7. ほとんど毎日の無価値観、または過剰か不適切な罪悪感
8. 思考力や集中力の減退
9. 死についての反復思考、自殺念慮、自殺企図

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