日常の不安から自分を守るために ストレス対処のための2つのコーピング

ストレスに対処してメンタルを守ることを「コーピング」「ストレスコーピング」と言います。そしてこのコーピングには2種類あります。

ひとつは「問題焦点型」です。これはストレスの原因を根本的に取り除くことで対処する方法です。例えば、環境に問題があるのならば環境を変えてみる、あるいはそこから遠ざかってみます。また、考え方や受け取り方に偏りがあるということが原因の場合に、違う視点や考え方を取り入れてみます。

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これは、根本的な問題を解決できるというメリットがありますが、一方でそれを行うこと自体が難しい場合があることや、人間関係の調整などでさらに疲れてしまう危険があるというデメリットがあります。

もうひとつは「情動焦点型」で、感情のコントロールを中心とするやり方です。いわゆる「気晴らし」がそれにあたります。親しい友人と話をしてガス抜きをする、自分の趣味に没頭する、難しい問題を考えないようにする、などです。シェイクスピアの「音楽が何のために存在するかさえご存知ないらしい。勉強や日々の仕事が終わった後、疲れた人の心を慰め元気づけるために音楽はあるのではないか?」という言葉がありますが、音楽を聴くという行為もこうした感情のコントロールにはとても有用です。

ただし、この方法は問題の根本解決には至りませんので、これだけでは常にストレスに晒され続けることになります。そこで、最初の「問題焦点型」とバランスをとりながら対処していくことが必要になります。

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