ネガティブな側面も受け容れるべき 過度のポジティブさが孕む危険性とは?

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音楽学校教師で産業カウンセラーの手島将彦が、世界の音楽業界を中心にメンタルヘルスや世の中への捉え方を一考する連載「世界の方が狂っている 〜アーティストを通して考える社会とメンタルヘルス〜」。第30回は、過度のポジティブ「トキシック・ポジティビティ」をテーマに産業カウンセラーの視点から考察する。

COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大も含め、社会状況が急激に変化したり不安定になったりする時には、不安や恐怖、悲しみ、怒りなど、いわゆる「ネガティブな感情」が生じます。そういうときに「そんなネガティブなことを言わず、もっとポジティブに行こう!」という空気が広がったり、そのような言葉が数多く発信されたりすることがあります。ものごとをポジティブに捉えるということは悪いことではありませんし、それによって問題が解決するということはあります。しかし、過度のポジティブさは人にとって「毒」となります。それをトキシック・ポジティビティ(Toxic Positivity)と言います。

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