ASKAが語る歌詞へのこだわり 過去・現在・未来がリンクする詩的な世界

「自分の腕に光のリボンがついてたら気持ちいいでしょ?」

―そういう混沌とした状況の中で聴く「僕のwonderful world」にすごく安心しました。

そんな中でフッと横になった時に、腕に伸びた光のリボンがあれば、それだけで温い気持ちになれますよね。自分の腕に光のリボンがついてたら気持ちいいでしょ? 幸せな感覚になるでしょ? そういう一節を織り込みたかっただけですね。

―それにしても3週連続リリースというのはかなりハードだったのでは?

全然。曲はどんどん出来ているんです。で、3週連続にこだわったのは、10月にMV撮影をやるためなんです(※インタビューは撮影前に実施)。詳しく説明すると、10月にこの3曲のMV撮影をするんですが、その模様をVRを使って一般の方に有料の生配信で見てもらえるようにする予定なんです。その前に曲を知ってもらっておく必要があったんです。新曲を知って、歌詞を知っておいてくれた方が見る人も楽んでくれるかな思ったので。

―MVの撮影をVRで生配信とはASKAさんらしい斬新な企画ですね。このアイデアはどこから?

元々は変わったことやりたいっていう思いから始まったんです。今こういう状況で普通にライブもできないじゃないですか。だからといってライブの生配信っていうのもちょっと軽くなってしまうので。それで僕ならではの何か新しいものをやろうと話をしていく中で、撮影場所の案が出てきたアイデアです。

―なぜその場所だったんですか?

MVの監督が、海外の海の上で歌っているようなイメージを出してくれたんです。でも今は海外に行けないので、僕にとって馴染みの場所にしようという話になって。

―3曲ともその場所で撮影を?

はい。でもロケーションを変えるので、3曲とも違う見え方になると思います。で、生配信なので、移動時間は何かをやらないといけないんです。

―何をやるんですか?

まぁ一芸で。

―(笑)そして、10月21日には今年の2月11日に東京文化会館大ホールで行われたライブ「billboard classics ASKA premium ensemble concert -higher ground-」のBlu-ray+Live CDが発売になりますね。あらためてASKAさん的に見どころは?

背負った言い方をしますが全編です。本当に撮影しておいて良かったなってことです。シューティング予定が最終日の熊本でした。思うところがあり、それを急遽東京に変更したんです。それを最後に、ツアーが止まってしまいましたから、もう、何かに導かれていたとしか思えないですよね(笑)。

―いま観ると本当に不思議な気持ちになりますよね。

時代が変わる入口の時のライブですからね。

【画像】ASKAバンドと弦楽アンサンブル、コーラスが融合した究極のライブの様子(写真7点)

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