「大事なのはカメラを昆虫の複眼にすること」―3曲連続配信、そしてDVDを出して、そこから先の予定は?もう、楽曲を作るしかないですから。作品を作る時間をいただいたと思って楽曲作りをやり続けます。作品はいくらあってもいいので。中途半端にデモテープで終わらせないで、もう作品にしておきます。
―そうなると配信ライブみたいなものは積極的には考えていない?いや、そのうち考えます。配信のやり方はまだあると思っているので。僕は以前出版した本の中で、このVRのことを書いているんです。今後、近い未来、自宅でライブが観られるようになるって。場内のノイズを入れて、で、客席の一番いいところに立体カメラを置いて、隣を見たら隣の客が見える。家の中で、ですよ。ゴーグル付けて横を見たら隣に客がいるし、後ろを見たら客席の後ろが見えるし、上を見たら会場の上が見える。アーティストが目の前にいてライブが始まって自宅で一人でライブそのものを体感できる時代が来るって書いたんです。その入口にかなり近いところまで来ていると思っています。
―ええ。これがもう少し進んだら、オリンピック、ワールドカップ、みんなそうなるはすです。ただ、その本の中で、これを戦争に使用してはならないって書いたんです。そして、開発者のみなさんが、いまゴーグルを模索されてますけど、一番肝心なのはカメラが複眼であることですよと書きました。大事なのはカメラを昆虫の複眼にすることですと。それによって360度の撮影が現実になるんです。今そうなってきていますからね。
―本当に時代の変わる入口にいるわけですよね。VRが完成したら本当に面白いと思います。だって、2000人のホールでライブをやっても、何万人もお客さんが集まる可能性があるわけですからね。
―本当ですよね。今回のMV撮影はそれの第一歩?ですね。もしくはやってみて、僕が気づくことがあればそれを次にやりたいですよね。一回やるとたぶん気づくことあると思うのでちょっとやってみます。
―ポストコロナがどういう世界なのか分からないですが、アーティストが切り開いてくれる新しい可能性に期待したいです。今みんなが同じ方向を向いているでしょ? そのような時って、向こう側はガラ空きになってるものです。このように発想を変えれば、やれることはいくらでも出てきます。
<INFORMAITON>
ASKA VR 2020(アーカイブ視聴)
・VR視聴
https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=546057・通常配信(2D)
https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=545893