ASKAの2019年 チャゲアス脱退を経て新たに見つけたエンターテイメントの本質

ASKA(Courtesy of DADA label)

2019年は「CHAGE and ASKAからの脱退」という大きな変化を選択したASKA。そんなASAKは10年振りにCDシングルをリリースし、BAND with 特別編成ストリングスの三位一体による、バンドでもオーケストラでもない全国ツアーを2020年まで開催中。常に挑戦を続けるASKAに迫る。

―Rolling Stone Japanでのインタビューはおそらく1年振りくらいです。年末でもあるので、先ずは今年=2019年を振り返ってみたいのですが、4月の武道館公演に続いて、6月にはアジアツアーを成功させましたが、その後はどんな風に過ごしていたのですか?

来年3月にリリース予定のアルバムを完成させたのと、先日ニュースで取り上げていただいたので、皆さんご存知の通り、剣道に精進していました。大学の朝稽古にほぼ毎日出ていたんです。

―剣道へ精進することで音楽へのフィードバックはありましたか?

フィードバックさせるなんてことは考えていないです。と言うより、考えちゃいけない。でもそれを世間がどう思うかは別です。面白いなコイツは、って思ってくれる人もいるでしょう。その反応は嬉しいですが、音楽とは別ですね。

―そして、デビュー40周年記念日の8月25日に、2000年のチャゲアスの韓国公演のDVD『CHAGE&ASKA LIVE IN KOREA 韓日親善コンサート Aug.2000』リリース。日韓関係が大変な時のリリースで、ASKAさんらしいなぁと。

あれはもう絶対にリリースしなきゃダメだと思い敢えてリリースしました。ただ数字がそんなに伸びなかったのは、世の状況もあるだろうし、僕達の解散騒ぎの方が大きかったのもあるだろうし。でもそんなことはどうでもよくて。この先活動していればいくらでも後から付いてくるので。むしろ全ての作品は自分が動くことによって後から動いてくると思っています。コイツこういうことやってたんだって認知された時には全部動きますから。それを、待つだけです。



―なるほど。

過去CHAGE and ASKAの時がそうでしたから。『万里の河』のあと全然ヒット曲がなくて、でも10年目ぐらいの時に、『SUPER BEST』っていうアルバムが一年間チャートに入ったんです。一年間ですよ。その頃から“コイツら昔からこんなことやってたんだ”っていう人がドーっとリスナーに入ってきてくれました。だから今またそれをやらなきゃいけないですよね。「ASKAはずっとこういうことをやっていたのか」と聞かれたら、「そう。やってました」と言えるようなね。ずっと、いつだってそのつもりで活動しています。

―改めて、韓国公演のDVDをリリースした意図は?

民間交流だけは絶対切らしちゃいけないんです。それは、恐らく僕は一生言い続けると思います。政治では無理ですから。音楽とスポーツはできます。音楽もスポーツも皆好きだから、という大衆が繋がっていれば、政治も国民の顔を伺うはずです。

―その架け橋にああいう映像を一度残しておけば、確かに何かのタイミングでそれを掘り起こして観てくださる方もいっぱいいますよね。

本当は韓国でもリリースしたいんです。韓国は日本の音楽のマーケットをまだ開いません。ならば「ライブドキュメント」とカテゴリーを変えれば、「映画界」からアプローチできますよね(笑)。日本の映画は公開されているんですよ。だから、映画配給会社に持っていったらどうなるだろうと思っていて色々考えています。

―現状では難しいですか?

これからです。

―可能性はまだ残されていると?

はい。十分あります。これは2000年の韓日が初めて手を繋いでやった、初めて日本人を受け入れたライブのドキュメント映画だと。

―映画『ウッドストック』と同じだぞと?

そうそう。ちょっと考えて構成変えればやり方はいくらでもありますよね。

―DVDをリリースしてネトウヨからバッシングみたいなものは?

全くないです。ネットで、ちょこちょこあったかもしれませんが、目についたのはなかったです。むしろ、この時期にありがとうみたいな方が多かったかな。それよりも僕の脱退騒ぎが(苦笑)。

―そうですよ! かなりの波紋でしたが……。

まあでもね、「見ててください」としか、今は言いようがありません。僕は、考えなしに動くことはしません。

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