ジャクソン5からBSB、KAT-TUN、BTSまで 「ボーイズバンド」史上最高の名曲75選

左からバックストリート・ボーイズ、イン・シンク、ジャクソン5(Photo by Tim Roney/Getty Images, Bob Berg/Getty Images, Michael Ochs rchives/Getty Images)


5位 BTS「Moon」(2020年)

Astrid Stawiarz/Getty Images

今や世界最大のグループへと成長したBTSだが、彼らは独自のやり方――音楽ビジネスの従来のやり方にことごとく抗って、ここまでたどり着いた。全米制覇を成し遂げるために、K-POPのヒーローたちは自分たちのサウンドやアイデアを曲げなかった。陳腐なクロスオーバーソングを英語で歌う、ということもしなかった。彼らはただひたすら、自分らしくあり続けた。「Moon」はそんなBTSの最新ヒットアルバム『Map of the Soul: 7』からの1曲。ボーイズバンドの定石、つまり彼らなりのファンへのラブソングだ。スペイシーなギターポップにのせてJinが歌う。オーディエンスが地球なら、僕はその周りを回る月。軌道に沿って公転し、明るく照らす。彼はファンへの忠誠を誓い、「All I see is You」「All for you」のパートはあえて英語で歌っている。「Moon」にはBTSの爆発的人気の理由がすべて凝縮されている。彼らの物語はまだ始まったばかりだ。




4位 バックストリート・ボーイズ「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」(1999年)

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「You are my fire/ The one desire」という最初の2節が浮かんだとき、スウェーデンの作曲家アンドレアス・カールソンとマックス・マーティンはなおも自分たちの英語と格闘していた。「とくに深い意味はなかったんだ」と、前者は最終的にこう認めた。「レコード会社からは『この部分は、別の作詞家を呼んで手を借りる必要があるかもね』と言われたよ」Jiveは編集作業のためにデフ・レパードとシャナイア・トゥエインのプロデューサー、マット・ランジをストックホルムのシャイロンスタジオに送り込んだが、バックストリート・ボーイズのメンバーは元のままがいいと言って、「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」というタイトルのまま収録した。その後2人の作曲家は最後の仕上げをした。「最後に加えたのは、(オープニングのギターのフレーズ)バードゥドゥ・バードゥドゥドゥという、メタリカっぽいギターリフ――あの当時、ボーイズバンドではご法度だったんだよ」




3位 ニュー・エディション「キャンディー・ガール」(1983年)

Michael Ochs Archives/Getty Images

ボストンのドーチェスター地区のタレント・ショウでリッキー・ベル、マイケル・ビヴンス、ボビー・ブラウン、ロニー・デヴォー、ラルフ・トレスヴァントを見たモーリス・スターは直感的にこう思った……次のジャクソン5を見つけた、と。ジャクソン5の「ABC」をさらに甘くし、現代風にアップデートした「キャンディー・ガール」で、ニュー・エディションは最初の名声を手にする。トレスヴァントの甘い高音はまさにジャクソン5のマイケルそっくり。だがつなぎの部分――少年たちがそれぞれ意中の相手に思いのたけをラップするパート――は、この曲を全米R&BチャートNO.1に押し上げるには十分エッジをきかせていた。




2位 イン・シンク「バイ・バイ・バイ」(2000年)

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「このアルバムはちょっとばかりエッヂが利いていて、ちょっと荒っぽい」 2000年、『ノー・ストリングス』のリリース直前にジャスティン・ティンバーレイクはローリングストーン誌にこう語っている。アルバムのリリース差し止め訴訟についてはこう冗談を飛ばした。「みんな頭にきてるよ――それが事実。僕らはしかるべき敬意を払ってもらえなかった、怒れる白人の少年たちさ」アルバムの冒頭を飾る「バイ・バイ・バイ」は、イギリスのテイク・ザットから足蹴にされたスウェーデンのシャイロンスタジオへの決別の曲でもあった。壮大なメロディ、きっちりまとめられたハーモニー、巧妙に隠されたメッセージが炸裂する4分間の曲は、今もイン・シンクの代表作に挙げられる。




1位 ジャクソン5「帰ってほしいの」(原題: I Want You Back 1969年)

Michael Ochs Archives/Getty Images

確かに、ジャクソン5初のモータウンシングルに流れる高鳴るメロディは、無邪気な小学1年生のスキップのように軽快だ。底に流れるベースラインは、ポップの中でももっとも心臓の鼓動に近い。だが「帰ってほしいの」の真のヒーローはマイケル・ジャクソンだ。まだ10代にもならないというのに、天使のような声と歌詞を解釈する能力で、何とかしてヨリを戻したいという思いを(もともとはグラディス・ナイトかダイアナ・ロスを想定して作られた)感情的で歓喜あふれる曲に変身させた。1オクターブを自在に操るジャクソンの度量は、45回転シングルがリリースされるのとほぼ同時に、一夜にして彼をスターの座に押し上げた。


Translated by Akiko Kato

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