ジャクソン5からBSB、KAT-TUN、BTSまで 「ボーイズバンド」史上最高の名曲75選

左からバックストリート・ボーイズ、イン・シンク、ジャクソン5(Photo by Tim Roney/Getty Images, Bob Berg/Getty Images, Michael Ochs rchives/Getty Images)


20位 バックストリート・ボーイズ「エヴリバディ」(1997年)

Brian Rasic/Getty Images

マックス・マーティンが舵を取った「エヴリバディ」は、90年代後期に爆発的人気を博したポップグループの代表曲のひとつだ――壮大さはマイケル・ベイ監督作品のごとく、ニュー・キッズよりもやや年長向け――世界を完全制圧してみせるというグループ(そしてムーブメント)の意思をずばり表明している。ホラー映画風のわざとらしいミュージックビデオとみだらなシンセのエフェクトで、BSBはポップ界の新たな貴公子としてはもちろん、時代を代表するセックスシンボルになった。最年少のニック・カーターが「僕ってそそられる?」と、はにかみ気味に尋ねる。




19位 BTS「Spring Day」(2017年)

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当然ボーイズバンドが胸を激しく打つことはある。だが、恋患いや失恋の痛み以外の歌詞で彼らが実力を発揮するのはごく稀だ。BTSの「Spring Day」は、圧倒的なパワーバラードという形式で悲哀と憧憬を深く掘り下げ、こうした通説に異を唱えた。メロウな1曲は随所に雪のイメージと(ポン・ジュノ監督の『スノーピアサー』を思わせる場面もある)痛ましいほどリアルな歌詞が随所に盛り込まれ、喪失感と悲しみをさまざまな形で表現している。「全部わかってるだろう/君は僕の一番の友達/陽はまたきっと昇る」と少年たちは歌う。「どんな闇も、どんな季節も/永遠には続かない」BTS同様、この思いもまた時代を超える。




18位 ワン・ダイレクション「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」(2013年)

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「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」は、『Xファクター』から華々しく登場したメンバーの音楽性を変えた。彼らは2013年の3rdアルバム『ミッドナイト・メモリーズ』で曲を共同制作したのみならず、デフ・レパード流のヘアメタルや、大物スター風のパワーポップ、マムフォード&サンズに影響を受けたフォーク・ロックなど、新境地を開拓した。その中でも「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」はひときわ輝いている。アダルトポップなギターリフと、成熟して大人の階段を優雅に歩み始めたメンバーののびやかな声が特徴的だ。「彼らと演奏したデモは、今よりもずっとフォーク色が強かったんだ」と、共同作曲家のジェイミー・スコットはMTVに語っている。「そこが彼らの声のすごいところさ――たちまち自分たちのサウンドにしてしまうんだから」




17位 イン・シンク「イッツ・ゴナ・ビー・ミー」(2000年)

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イン・シンクの他のヒット曲ほど記憶に残るわけでも、ダンサブルなわけでもない。にもかかわらず、「イッツ・ゴナ・ビー・ミー」は完璧なタイミングのおかげで成功した。この曲は世間を揺るがす大成功を収めた『ノー・ストリングス・ツアー』の開始直後にリリースされ、今日現在までグループ唯一のシングルチャートNo.1ソングとなっている。マックス・マーティン、アンドレアス・カールソン、ラミ・ヤコブらスウェーデンのヒットメーカー軍団が手がけた歌詞は、恋人のためらいと、彼女を喜ばせたい青年の心意気を並べ立て、JC・シャゼイとジャスティン・ティンバーレイクの2人がそれを歌う。その物語はシュールな映像を盛り込んだミュージックビデオで描かれる。ビデオを手がけた大御所ウェイン・アイシャム監督は、メンバーを動く人形として描いた。「今まで手がけた中で一番大がかりな作品だ」と、彼はMTVに語った。「まさに彼らが望んだことなんだ、でかくて、広がりとスケール感があって、そして楽しいもの……40フィートのネオンの坂を駆け上り、ステージが高さ35フィートまで上がった時……彼らがどんな顔をするか、待ちきれなかったよ」イン・シンクはこれ以上望めないほどビッグになった。




16位 ボーイズIIメン「モータウンフィリー」(1991年)

Michel Linssen/Redferns

1991年、『クーリーハイハーモニー』で世に出たボーイズIIメンの4人組は、しゃれた衣装と愛嬌に、フィラデルフィア・ソウルとニュー・ジャック・スウィングのサウンドを盛り込んで、粋な現代版モータウン・ドゥワップ・グループとして売り込んだ。後に登場する白人中心のボーイズグループとは違い、「モータウンフィリー」は故郷の誇りを堂々と示している点で他とは一線を画している。2013年、TVドラマ『フィラデルフィアは今日も晴れ』で、ボーカルグループThe GangがボーイズIIメンのオープニングアクトを募集するコンテストで歌ったのがきっかけで、このシングルは思わぬ形で再び脚光を浴びた。


Translated by Akiko Kato

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