FTISLANDイ・ジェジンが語る、新たな挑戦「兵役に行く前の今しかない」

FTISLANDイ・ジェジン(Photo by Mao Nakazawa)


―逆転の発想、意外で新しいですね。

自分目線で表現することはFTISLANDでいつもやっているから。ソロアーティストとして、新しいキャラクターを魅せる絶好のチャンスですから「みんなが考えるイ・ジェジンと、僕自身が考えるイ・ジェジン」をミックスしたらおもしろいかなと思って。なので、歌い方からレコーディングスタジオまで、いつもとは変えて作ってみました。

―周囲の人から指摘されて「意外だな」と驚いた印象はありますか?

「音程が高い声を、ラクに出せる人」というコメントでしたね。

―オーディエンスはライブでいつもうっとりと聴き入ってますよ。

違うんですよ(笑)! 僕の役割は、ホンギ兄さんのヴォーカルが魅力的に聴こえるようにハーモニーを重ねることですが、ソロとなると、FTISLANDと同じように歌っても違和感があるなと思って。自分の声を自在にコントロールする技量がまだまだなんです。今回のソロアルバムで選んだ曲たちには、むしろいつもよりちょっと高いくらいの音程で、息がまるまると入っている体温のこもった声で歌わないと合わないことに気がついて。レコーディングのときめちゃくちゃ苦労しました。とくにリード曲の「Love Like The Films」はキーを上げたり下げたりして何テイクも録って、レコーディング全体を3回も4回もやり直して…合計6日くらいかかった。


Photo by Seitaro Tanaka / Masahiro Yamada

―「Love Like The Films」には、ヴォーカル指導としてホンギさんのクレジットが入っていますね。

正直、僕のホンギ兄さんのイメージは「練習しない悪いお兄さん」でした。もちろん歌は上手いし、バンドマンとしてもちゃんとしている人なんですけど、同じチームのメンバーとして「もうちょっと頑張ってほしいのに…」って思うところも正直多々あるのですが、今回指導に入ってもらって、ちょっと見直しました(笑)。

―そうなんですね(笑)

僕がメインヴォーカルとして自立するためには何が必要なのかを一生懸命考えたのですが、「こういうふうに歌ったら、こういう表現でリスナーに伝わる」というような“計算”が僕の中にはないから、ヴォーカルとして場数を踏みまくっているキャリアの長いホンギ兄さんなら絶対知っているはず。と、思って、レコーディングに立ち会ってもらったんです。最近の兄さんはサボらず一生懸命練習しているし、ミュージカルも予定していて、とても忙しそうなので、自分からはなかなか言い出せなかったのですが、会社が「ホンギがジェジンのディレクションをすること」と伝えてくれました。

―では、来てくれたということですね!

なんですけど、実際に歌を聴いてもらうと「歌っているのはジェジン自身なのに、なんか迷っている感じがする」とズバリ言われてしまった。「みんなの意見をミックスした理想のジェジン像」を僕自身が歌っているはずなのに「ここは、自分で考えているより優しく歌っても、ちゃんと聴こえるように声を出せる」とか、「ここは、もう少し音程をまっすぐキープして歌ったほうがいい」とか、自分でも気がつかなかったたくさんの可能性に気づかせてもらいました。ホンギ兄さんはそういう“いい感じに聴こえる”細かいテクニックを本当によく熟知していて、とても詳しく教えてくれました。

Interview & Text: Asami Okishima

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