空前のK-POPブーム、ポストBTSと呼ばれるNCT 127が全米デビュー

2019年2月9日、平昌オリンピック・パラリンピックの1周年を記念して韓国、江陵市の江陵アイスアリーナで開催されたイベントでパフォーマンスを披露したK-POPグループNCT 127(Lee Jin-man/AP/REX/Shutterstock)

BTSに続き、北米アリーナツアーを迎えたNCT 127が衝撃的なデビューを飾った。

ウィンク、スマイル、ブレイクダンス、そしてジャケットを羽織ったり脱いだりするしぐさ。韓国のボーイズバンドの一挙手一投足ごとにファンは黄色い声をあげ、飛んだり跳ねたりしながら手を握っては足を踏み鳴らした。米現地時間4月24日水曜日、NCT 127のメンバー9名はグループ初の北米アリーナツアーの初日を迎えた。NCT 127のシングルはまだアメリカの音楽チャート入りを果たしておらず、歌詞には英語と同じくらい韓国語が使われている。それなのに、ニュージャージー州を訪れたNCT 127はビートルズ級の歓待を受けた。控えめに言っても、NCT 127のファンはホンモノだった。メンバーのひとりがキーボードの前に腰を下ろして曲の冒頭のソロを披歌い始めると、オフショルダーのトップス、デニムのハーフパンツ、網タイツという姿の少女がペアルックの友人に向かって叫んだ。「泣いちゃダメ。せっかく顔にラメをつけてきたんだから」。彼女の言葉がK-POPのライブを観たことがない人にすべてを物語ってくれる。

ソウルを拠点に活動するNCT 127はNCT(ネオ・カルチャー・テクノロジーの略)という別グループのサブユニットだ。“127”という数字はNCT 127の故郷ソウルの経度に由来する。NCT 127はポップス、ヒップホップ、ラテンラップを取り入れた5月発売予定の最新ミニアルバム『We Are Superhuman』のプロモーション活動の真っ只中だ。ステージでメンバーはかなりハードなダンスを次から次へと披露しつつも座った状態で甘いバラードを歌うなど、全体のバランスを保っている。まるで90年代のアメリカのボーイズバンドだ。初日の他にNCT 127はジョージア州アトランタ、イリノイ州シカゴ、カリフォルニア州サンノゼ、カナダのトロントをはじめとする11都市を巡る予定だ。

打ち上げ花火、衣装替え、ブロードウェイミュージカル並みのセットの移動などが2時間のライブで繰り広げられた。メンバーのひとりひとりは数分間の時間を設けてオーディエンスに呼びかけ(ほとんどのメンバーは英語で話したものの、ボイスオーバー通訳を使うメンバーもいた)、どのメンバーが一番大きな声援をもらえるかを楽しんでいた。なんといっても9名いるのだから、叫び続けるのもなかなか大変だ。

コーチェラ・フェスティバルでヘッドライナーを務めたガールズグループBLACKPINKが示したように、アメリカはいま、空前のK-POPブームを迎えている。BTS(防弾少年団)のニューアルバムは発売と同時に音楽チャートのトップを獲得し、BTSは1年未満で3枚のアルバムをナンバー1入りさせた。そんな彼らにとってNCT 127は新たなライバルなのだ。K-POPに詳しくない人にとっては馴染みのないグループかもしれない。でも、NCT 127はお気楽なリスナーや物好きな客層でアリーナを埋め尽くしているわけではない。主に女子高生を中心としたファンは、数年前からNCT 127を熱心に追いかけていたのだ。

Translated by Shoko Natori

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