SILENT SIRENの本質が「ロック」にある理由

ーそれはうれしいですね。

すぅ:  だから、もっと対バンがしたいです。対バンが一番刺激をもらえるし、楽しいし、負けたくないって思うし、勉強になる。ファンの人から「なんでサイサイはそんなにワンマンライブにこだわるの?」っていうリプライが来たことがあって、その子はサイサイに邦ロックとかメロコアのバンドとめちゃめちゃ対バンして欲しいって思ってる人なんですけど、うちらもそうしたいんですよ。

ーそれはもう何年も前から言ってることですよね。

すぅ:ワンマンができることは本当にすごいことだと思うんです。自分たちの力だけで会場を埋めるわけだし。だけど、今はいろんなバンドと高めあったり、友情を深めたりすることを含めて対バンをしたいっていう思いが強くなっています。

ー去年やった女王蜂との対バンは本当によかったですから。

すぅ:いやぁ、本当に。
あいにゃん:あれがきっかけで対バンに対する気持ちが変わりましたね。今年は、サイサイフェスもスムーズに出演者が決まったし、「今度、対バン誘いますね!」って言ってもらえたりして、「みんな、こうやって対バンしていくんだ!」って感じられたので、きっとこれからはもっと対バンできると思います。

ー期待してます! 7月にリリースしたシングル「19 summer note.」ではライブチケットのバンドル盤を用意したり、そういうところからも最近のサイサイはライブを強く意識していることが伝わってきます。これはどういう流れで決まったんですか?

あいにゃん:みんなで話し合った結果ですね。今までは毎回リリースイベントをやってきたんですけど、ちょっとやり方を変えていきたかったんです。なので、リリイベをやらない代わりになるものとして、特典の内容を考えたり、みんなに楽しんでCDを買ってもらえるようにするにはどうしたらいいかっていう会議をたくさんしました。

すぅ:ライブを観て欲しいっていう思いがあって、そこからライブ前に新曲の予習をするためのバンドル盤っていうアイデアが出てきたんです。ライブに来てもらうようにするいろんな方法を改めて考えました。

ひなんちゅ:「バンドル」って言葉を日本語でどう説明するのかもすごく難しかったし、理解してくれたファンも多分そんなに多くない中で納得できる結果を出すのは大変なことなんだなと感じました。他の人がやってないこと、それでいて自分たちが納得できる方法をとることが大事ですね。今回学んだことを活かして、曲を聴いてもらったり、ライブに来てもらうためのアイデアを考えないといけないですね。

ー最近は、CD をグッズ感覚で捉えているアーティストもけっこういるし、純粋に音楽を聴くメディアとして考えていないリスナーも増えています。どのアーティストも自分たちはどうやってCDと向き合うべきなのか結論を出すべきときが来てますよね。

ひなんちゅ:12月からオリコンのチャートにダウンロードとサブスクも反映されるようになりますよね。そうなると、これまでサブスクをやってこなかったアーティストの姿勢も変わってくると思うし、CDは売れないけどダウンロード数が多いアーティストもいるだろうから、そこでオリコンの形が変わってきますよね。

ーそうですね。

ひなんちゅ:サイサイは元々、女子中高生からの人気が高かったんですけど、時代を作ってるのはその世代の子たちだから、彼女たちにサブスクで聴いてもらったりダウンロードをしてもらうにはどうしたらいいかを考えて、最近はTikTokを始めてみたりしてます(笑)。自分たちがやろうと思ってなかったこともやってみないと反応は分からないし、実際にTikTokをやってみたら反応がよかったりしたんですよね。それと同じように、音楽配信に対しても堅く考えないで、柔軟に対応していきたいなと思います。

ーLINE MUSICのチャートはオリコンとだいぶ違うらしいですね。

ひなんちゅ:Apple Music、AWA、Spotify、LINE MUSIC……いっぱいありすぎてわからないですよね。今後、サブスクは絶対に押さえておかないといけないと思います。

ーサイサイは様々なSNSにチャレンジしてますよね。

あいにゃん:そうですねぇ、必死です(笑)。でも、自分たちのことを知ってもらう術がいろいろあるっていうポジティブな捉え方をしてるので、これからもいろいろ発信していきたいと思います。

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