アデル インタヴュー(前編):「子供を産まなかったら、私は音楽の世界に戻ってこなかった」

「音楽は私の趣味でしかないの」アデルが語る私生活、桁外れの成功、そして待望のニューアルバム『25』Photograph by Theo Wenner


『ハロー』は昨年11月20日にリリースされたサードアルバム『25』からのファーストシングルだ。今日のリハーサルで、アデルは バックバンドによる同曲の演奏を入念にチェックしていた。(彼女は昨年5月に27歳の誕生日を迎えたが、タイトルにはアルバムの制作に着手した当時の年齢が冠せられている。彼女はこう語っている。「27歳の時に発表したアルバムのタイトルが25だなんて、きっと後悔するわ」)『Hello, it’s me』楽曲の冒頭で、彼女は自身の存在を訴えるかのようにこう歌う。
(※取材から数週間後に同曲が正式にリリースされ、Youtubeで公開されたビデオはわずか48時間で再生回数5,000万回を超え、新記録を樹立した。)

ローリングストーン誌2015年11月19日号 Photograph by Theo Wenner

幼い息子の存在もあり、アルバムの制作ペースはゆっくりだったという。『ハロー』においては、ヴァースを書いてからコーラスを完成させるまでに6ヶ月を要したという。「曲は未完成のままになっていたんだ」プロデューサー兼共同作曲者のグレッグ・カースティンは、アデルが曲を仕上げるつもりがあるのかどうかわからずにいたという。「もどかしかったけど、ただ彼女を信じて待つしかなかった」

同曲の歌詞は過去の恋人へ向けた想いだと捉われがちだが、特定の誰かを意識してはいないとアデルは話す。ここで語られているのは、彼女を『21』の制作へと向かわせた失恋では決してない。「もしそうだとしたら、あまりに惨めだもの」彼女はこう続ける。「『ハロー』は本当の自分を取り戻すことについて歌った曲なの」”Hello from the other side”というフレーズは、そのマニフェストなのかもしれない。「まるで自分が死んでしまったかのように聞こえるけど、本当は大人の女性へと成長した現在の自分から、過去の自分自身へと向けた言葉なの」

Translation by Masaaki Yoshida

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