アデル インタヴュー(前編):「子供を産まなかったら、私は音楽の世界に戻ってこなかった」

「音楽は私の趣味でしかないの」アデルが語る私生活、桁外れの成功、そして待望のニューアルバム『25』Photograph by Theo Wenner


アルバム収録曲『ウォーター・アンダー・ザ・ブリッジ』は、コネッキーのことを歌った曲だという。ストレートなラヴソングであるこの曲は、どこかマイケル・ジャクソンの『ヒューマン・ネイチャー』を思わせる。彼女は曲中でこう歌う。”もし私があなたの運命の女性じゃないなら、2人で乗り越えてきたすべての困難は一体何のためだったの?”コーラスではより生々しい願いが歌われる。”傷つけるつもりなら、優しく傷つけて” 彼女はこう話す。「カジュアルな恋が、ある日突然真剣な愛に変わることについて歌った曲なの。その変化に少し怯えながらも、それが自分が待ち焦がれていたものだと認めてすべてを受け入れようとする、そういう気持ちを歌っているの」彼女はまだアルバムをコネッキーに聴かせていないという。「気に入ってもらえなかったらどうしようかしら」 

禁煙した理由について、彼女はこう語っている。「タバコは大好きなんだけど、それが原因で命を落とすことになったら、息子はどう感じるだろうって考えたの」また、アルコールも週1回程度にしているという。「以前はお酒を浴びるほど飲んだ後でもまともなショーをすることができたわ。でも子供の前で2日酔いの姿を晒すわけにはいかない。子供は親の姿を見て育つんだもの」

2012年のグラミーでこそ圧巻のパフォーマンスを披露したものの、アデルは2011年に 喉頭出血を起こし、それに伴う手術によりツアーの日程をキャンセルしている。同じ失敗を繰り返さないよう、現在は入念に喉のウォームアップをするよう心がけている。手術後、彼女の歌声はよりパワフルになり、声のレンジも広がったという。「新しい歌声を授かったような感じだったわ」彼女はこう続ける。「初めは好きになれなかったの。自分の声からハスキーさが失われてしまったように思えたから」

再びツアーに出るため、現在はスタミナをつけようと励んでいる。砂糖の使用を抑えたり、ジムに通うことで自身の理想の体型維持に努めているものの、炭水化物の摂取を控えたりするダイエットにはまったく興味がないと話す。「愚痴をこぼすのが私にとっての養生法ね」かすかに笑って、彼女はこう続ける。「ジム通いなんか楽しくもなんともないわ。鏡と向き合うのも嫌いだけど、ウェイトリフティングは好きなの。でも顔に血管が浮き出てこないように意識してやってるわ。そうしないとものすごい顔になっちゃうから。ツアーに出なかったら、きっとチャイニーズレストランで動けなくなるくらいまで食べ続けてるでしょうね」

27歳のアデルが健康的で安定した生活を送っているのは、世界的スターでありながら、1児の母親だという自覚があるからだろう。退屈しないのですかという質問に対し、彼女は笑ってこう答える。「私の私生活は世間が思ってるよりもずっとつまらないってことよ」 

Translation by Masaaki Yoshida

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