1階ロビーにて動画も交えて解説するJanine Judgeさん。写真左下はマディ・ウォーターズのツアージャケット、右下はボ・ディドリーの衣装とギター(Photo by Shiho Sasaki)
チャック・ベリーゆかりの品々(Photo by Shiho Sasaki)
チェス・レコードで録音してきた人々のライフマスク。左から2番目はボ・ディドリー(Photo by Shiho Sasaki)
ストーンズとチェス、60年代から現在まで続く関係
狭く急な階段を上がった2階は、ウィリー・ディクスンの名を冠した部屋。衣装、直筆の歌詞、グラミー賞などの記念品、愛用したアップライト・ベースなど楽器の数々が飾られている。もともとはボクシング選手であり、ベーシスト/ソングライター/プロデューサー/A&Rなど様々な役割を兼任したレーベルの大黒柱は、こだわりも相当強かった。チャック・ベリーが名曲中の名曲「Johnny B. Goode」を録音するとき、当時はスタジオBと呼ばれたこの部屋で40回もリハーサルさせられたあと、ようやくウィリーからGOサインが出たそうだ。
ウィリー・ディクスンの帽子とジャケット、資料の数々(Photo by Shiho Sasaki)
ウィリー・ディクスンが愛用したアップライト・ベース(Photo by Shiho Sasaki)
通路や階段にも貴重展示がたくさん(Photo by Shiho Sasaki)
ザ・ローリング・ストーンズにとってチェス・スタジオは憧れの聖地。彼らは1964年にここで初セッションし、建物の住所に由来する「2120 South Michigan Avenue」を録音しているが、尊敬するマディ・ウォーターズらがコントロール・ルームから演奏を見守っていたため、緊張のあまり歌詞を忘れてインスト曲になったとJanineさんは解説する。