CrossfaithとWARGASMが語る、「ネガティブをぶち壊すため」の共闘

Crossfaith&WARGASM(Photo by Daiki Miura)

5月15日、CrossfaithとイギリスのロックユニットWARGASM(ウォーガズム)によるコラボレーション楽曲「God Speed feat. WARGASM」が、各ストリーミングサイトにて配信スタートした。両者ともにプロディジー、スリップノットといったバンドから強い影響を受けており、かなり似た価値観を共有している。そんな彼らがこうやって出会ったのは必然だったのかもしれない。

【写真を見る】「God Speed feat. WARGASM」MVオフショット

今回の貴重な対談は、WARGASMが初の単独来日公演を果たした今年1月、ライブのリハーサル後に行われたもの。短い時間ではあったが、両者の出会いやお互いの魅力、そしてコラボ曲「God Speed feat. WARGASM」の制作秘話などについてたっぷり語ってもらった。彼らの話しぶりから、今回のコラボが実り多きものだったことが十分に伝わってくるはずだ。

―お互いのことはどうやって知ったんですか。

サム・マトロック(Vo&Gt) 俺はケンティッシュ・タウンのO2 Forumで、ベリー・トゥモローとやってたUKツアーでCrossfaithを観た。

Teru(Vo) 俺たち、ベリー・トゥモローとはめちゃめちゃ一緒にライブやってるよ。

サム ベリー・トゥモローのマネージャーと友達だったから観に行ったんだけど、そのときまで君らのことは知らなくて、ライブを観たあとに「なんじゃこりゃ!? あいつら、めっちゃいいじゃん!」って思ったのを覚えてるよ。

ミルキー・ウェイ(Vo&Ba) 私は2018年に日本に住んでた頃、原宿であったパーティでCrossfaithのHiro(元メンバー)と知り合って、最初は彼がCrossfaithにいるなんて知らなかったんだけど、話しているうちに「俺、Crossfaithのメンバーだよ」って言われて、「ファック! 私、Crossfaith大好きだよ!」って。

一同 あはは!

サム それでミルキーは俺にメールしてきたんだよな。

ミルキー そう。

Koie そうなんだ。

サム ミルキーが日本で働いてたときはまだWARGASMではなかったんだけど、俺らはオンラインでいろいろ話をしながらお互いどんな音楽が好きか探ってるところだったんだ。それで、ミルキーからその話を聞いて、「それ、俺がライブで観て、めっちゃいいと思ったバンドだよ!」って。

Koie 俺、君らが俺たちのことについて話してるのを『ヘドバン』っていう日本のメタル雑誌で読んだよ。

サム そう、そこでCrossfaithについてめっちゃしゃべったよ(笑)。


WARGASM:写真上から、サム・マトロック(Vo&Gt)、ミルキー・ウェイ(Vo&Ba)

―ミルキーさんはCrossfaithのどんなところに惹かれたんでしょうか。

ミルキー エレクトロニックとメタルをブレンドしているところが大好き。それは私たちもやろうとしてたことだから、大きなインスピレーションになったの。あと、見た目もいいよね。私は見た目もサウンドもいいバンドが好き。

サム Crossfaithは「Omen」のカバーをする前からプロディジーの要素を取り入れてたけど、俺たちも同じようなことをやろうとしてめちゃくちゃがんばってたんだ。もちろん、それはパクるということではなく、オマージュという意味でね。でも、Crossfaith以外にプロディジーのエネルギーを感じさせるバンドはいないよ。



Teru(Program, Vision) プロディジーのエッセンスを自分たちの音楽に取り入れるというのはものすごく難しいことで、俺たちも彼らの大ファンだからバンドとエレクトリックサウンドの融合を目指してたけど、WARGASMの「Do It So Good」を初めて聴いたときは正直、「うわ、先にやられた!」って。



Koie 言ってたよな(笑)。悔しかった。

ミルキー それは知らなかった!(笑)

サム スリップノットとプロディジーには同じようなエネルギーがあると俺は思ってる。

Teru ああ、俺も! 彼らはオリジナリティがあるよね。

サム たしかにそうだね。どの音楽にも彼らのようなエネルギーがあるべきだと思うよ。

Translated by Kazumi Someya, Daishi "DA" Ato

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