ROAD&SKY・岩熊信彦が語る、浜田省吾の伝説のライブ渚園が生まれた理由

明日なき世代(Live from "A PLACE IN THE SUN at 渚園") / 浜田省吾

田家:先週お聴きいただいた「J.BOY」とこの「明日なき世代」はラジオ用のミックスということで、音を作り直していただいたスペシャルバージョンをお送りしているわけですが、この2曲にした理由がおありになるんでしょうか?

岩熊:「J.BOY」は一番代表する曲だし、「明日なき世代」は一番勢いがあって若さが出ていて、しかも歌詞は重たい。そういう全てを象徴してるなと思って、この曲にしました。

田家:しかもお客さんの歌ってる声がちゃんと入ってるっていうのがね。この曲を俺は歌った、私も一緒に歌ったという5万5000人の方が映画館に足を運ばれることを願っておりますが、当時を知ってる人に伝えたいこと、知らない世代の人に感じてほしいことというのはありますか。

岩熊:35年前ですから僕も記憶が曖昧ですけども、やっぱり35年前の良さっていうのは必ずここにあるわけですよね。自分の人生をそこで感じて、今を生きて、それを皆さん感じてほしいなと思う、映画館なので冷静に見る部分と熱くなる部分と。でもコンサートっていうのは、その一瞬一瞬しかないので、そこで熱くなる感情や思いは全く映画と違うと思うんですよね。僕はまもなくも70近くなりますが、今でもやっぱりライブで良さを感じたいなと思ってますし。

田家:声出しが可能になったとはいえ、一緒に歌うことはなかなか難しいでしょうけど、今年の9月から「ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the "JUKEBOX"」というアリーナツアーが始まります。

岩熊:本人からこういうテーマが出てきて、今回アリーナツアーをやるんですね。おそらくそう遠からず、今回の構成だったり、曲だったりも伝わってくるんじゃないかなって気もしますし、あと何年ツアーをやれるか僕たちはわかりません。でも頑張りますので、ぜひぜひコンサート会場にも足を運んでいただきたいし、この映画もぜひ冷静に、もしくはたまに熱くなって見ていただきたいなと思っています。おそらく5月20日前後ぐらいから、会場によっては声出し応援上演OKになるかと。自由なコンサート空間みたいな機会を作りたいなと思ってます。

田家:なるほどね。時期を選んで何度か足を運んだほうがいい、そんな3週間の上映であります。楽しみにしてます。ありがとうました。

岩熊:ありがとうございました。

Rolling Stone Japan 編集部

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