フレデリックが語る、音楽や芸術へのリスペクト、奇妙さを武器に未来へ進む覚悟

ー2曲目「スパークルダンサー」はタイトルにダンサーという言葉が使われていますが、この楽曲はどういうアプローチで作られたんですか?

ボートレースのタイアップのお話をいただいたことがきっかけなんですけど、30代はギラギラしていきたいって気持ちと、ボートレース選手1人1人が熱い気持ちを持って1位に向かって向き合ってる気持ちがすごいリンクして。自分たちの1番得意なところで盛り上げられる曲を作りたいってところから始まりました。この曲は、康司が曲を作ってくるのが早かったんですよ。ここからは僕の感想みたいな話になるんですけど、康司が作曲で色々悩んでいるところを何年も見てきているんですけど、その中でほぼ初めてぐらい「マジでめちゃくちゃいい曲できた!」ってツアー中にみんなに言っていて。そんなこと言ったらハードルが上がるじゃないですか? でも「スパークルダンサー」を聴いた時、全部塗り替える感じがあって。ライブのセットリストとかは僕が全部決めているんですけど、この曲のデモ聞いて全部ハマった感じがあって。フレデリックがもっとカッコよくなるために必要な曲だと思ったんです。それくらい自分の中でもはまりましたし、それこそTwitterとかでも2023年の代表曲ですって言って出しているくらい自信のある曲ができた感覚はありますね。



ーめちゃめちゃいい曲ですし、聴いていて気持ちがアガりますよね。

Aメロからずっと上がっていってる感じが良くて。サビが来た後、これで終わるんだろうなと思ったら、また上に行くみたいな。こんな盛り上がり方あんねやって驚かされましたね。

ー3月には大阪、東京でのホールワンマン、ツタロックフェスへの出演も控えていますが、本作品を出した上で、どういうライブにしていきたいですか?

2022年は特にライブを通して人間をすごく出していったなと思っていたんです。単純にいうと、MCがすごく多くなったんですよ。それって1歩間違えると人間臭くなりすぎて、作品の世界観が壊れる可能性があると思っていて。ちょっと難しい話なんですけど、2次元と3次元の間のバランスをすごく大事にしていて。僕らの中での2.5次元ぐらいにずっといたい。単純化して話すと、全部言葉で説明できる人が3次元、言葉が全くなく音楽とか芸術で説明できる人は2次元だと思っていて、そのバランスをちょうど真ん中にしたい。去年は3次元寄りだったんですけど、この作品ができたことで、また2次元に寄っていくのかなって感じているので、僕自身も期待しかしていないですね。

ーそのうえで、2023年の構想はどのように思い描いているんでしょう。

こういう年にしたいみたいなのはあまりないんですけど、1個1個のライブに全部自分なりの答えを持っていくことをより強めようと思っていますね。コロナ禍は、音楽が1番大事と言いつつも、音楽だけに依存する人にもなりたくないなと思わされた期間でもあったので、自分やバンドの意思を自分の口からちゃんと発信していくのが大事だなと思っていて。この人たちの言葉を聞きたい、この人たちの音楽を聞きたい、と思ってもらえるようなライブを1本1本手抜かずにやっていきたいですね。

ーツタロックには5年ぶりの出演ですね。

5年前のことはめっちゃ覚えていて。初めてイヤモニを入れた日なんですよ。2018年4月に初めてのアリーナワンマンが決まって、その1カ月前がツタロックだった。それまでは転がしでモニターをしていたけど、さすがにイヤモニをつけないと色々できなくなるからということで、1番初めにツタロックでつけて。しかも大きな場所でライブすることにもそこまで慣れていない時期で、当時僕もハンドマイクで歌う曲とかもなかったので、うぶなライブをしていたなって思います(笑)。必死でやったのをすごく覚えていて。そこから5年経って、後輩も沢山増えたラインナップになっているし、もしかしたら5年ぶりに見てくれる人もいると思うので、あの頃のフレデリックとは全然ちゃうねんってことを示せたらなって思います。



<リリース情報>

フレデリック
『優游涵泳回遊録』
発売中
音楽配信サービスリンク:https://A-Sketch-Inc.lnk.to/YUYUKANEIKAIYUROKU

=収録曲=
1. MYSTERY JOURNEY(Lenovo「働き方を自由にしよう。レノボのワーケーションプロジェクト」CMタイアップソング)
2. スパークルダンサー(ボートレース2023年CMシリーズ「アイ アム ア ボートレーサー」主題歌)
3. 虜
4. midnight creative drive
5. FEB
6. 銀河の果てに連れ去って!
7. 優游涵泳回遊録

初回限定盤:
CD+DVD 4400円(税込)品番:AZZS-136
CD+BD 4950円(税込)品番:AZZS-138
通常盤:1980円(税込)品番:AZCS-1114

初回限定盤特典映像
「FREDERHYTHM ARENA 2022 〜ミュージックジャンキー〜」at 国立代々木競技場第一体育館(2022.06.29)
アンコール含む全18曲収録
1. 名悪役
2. TOMOSHI BEAT
3. 蜃気楼
4. VISION
5. かなしいうれしい
6. ANSWER
7. Wanderlust
8. うわさのケムリの女の子
9. ラベンダ
10. YOU RAY
11. サイカ
12. Wake Me Up
13. YONA YONA DANCE
14. KITAKU BEATS
15. オドループ
16. ジャンキー
EN1. サーチライトランナー
EN2. 熱帯夜

オンラインCDショップリンク:https://A-Sketch-Inc.lnk.to/YUYUKANEIKAIYUROKU_CD

<イベント情報>

FREDERHYTHM HALL 2023
2023年3月10日(金)大阪・オリックス劇場
2023年3月29日(水)東京・NHKホール
チケット代金:6900円(税込)
ツアー特設サイト:https://frederic-official.com/feature/musicjourney

「ツタロックフェス2023 supported by Tポイント」

2023年3月19日(日)幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール
出演者 ※50音順
[Alexandros] / KANA-BOON / 神はサイコロを振らない / go!go!vanillas / Saucy Dog / (sic)boy /
水曜日のカンパネラ/ This is LAST / tonun / ねぐせ。 / ハルカミライ / 羊文学 / 04 Limited Sazabys /
FOMARE / フレデリック / マルシィ / Mr.ふぉるて / WurtS / illiomote(Opening Act) / bokula.(Closing Act)

イープラス最終先着先行受付
2023年2月18日(土)10時〜
https://eplus.jp/tsutarockfes/
チケット価格:11000円(税込)

ツタロックフェス イベント公式プレイリスト:https://bit.ly/3BU3nkM

問い合わせ:https://cccmusiclab.com/tsutarock2023

OFFICIAL HP:http://frederic-official.com/

Rolling Stone Japan 編集部

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