佐橋佳幸と亀田誠治が語る、稀代の編曲家・大村雅朗のアレンジ



亀田:「Rain」も入っている『1234』は88年でしょ? とにかくプロになりたくて大村雅朗というクレジットがあると、当時名前の読み方はわからなかったんだけど、全部聞いて、アレンジを全部覚えていた。

佐橋:千ちゃんのデビューアルバムは「大村憲司」さんだからね(笑)。

亀田:「大村雅」まで確認したら アレンジを浴びるというか暗記するみたいな。それぐらい『1234』も聴いていたし、「贅沢なペイン」の佐橋さんのディレイの乗ったギターがもうやばくて。

佐橋:あれはエンジニアの人が後からつけたんじゃないかな。バーっと弾いていたら、「もうちょっと違う音色にっていじっていいか?」って。そういう間柄になっていたから、「いいです! こっちは逆にすっぴんにしておきますね」って。それで気持ちよく弾きました。

亀田:めちゃくちゃディレイの効いたギターサウンドを堪能してくださいっていうのと、あと「贅沢なペイン」に関しては最後のエンディングに入った瞬間に転調するんだよ。GメジャーからEメジャーに転調する。もうそこで僕はね昇天。

佐橋:持ってかれちゃう

亀田:これがアレンジだ!と。

佐橋:僕すごく覚えているんだけど、千ちゃんはいつも歌詞のネタとかを書いた大学ノートをいつも持って歩いていて、それを見ながら大村さんとスタジオのロビーみたいなとこで打ち合わせしていた。だから、大村さんは本当に今で言ったらプロデューサーだよね。こういう歌にしたいんだって話をちゃんとせ千ちゃんから吸い上げてたんだよね。

Rolling Stone Japan 編集部

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