RIP SLYMEが語る、5作連続リリースの裏側、活動再開後の日常

「Rightnow! (feat. SAMI-T)」について

―最新曲「Rightnow! (feat. SAMI-T)」は11月19日にリリース。ここでついに5カ月連続リリースが崩れました(笑)。

RYO-Z 「サヨナラSunset」のときに、もう思ってました。だって「サヨナラSunset」が7月30日リリースでしょ。どうやっても8月は無理だと(笑)。

ILMARI 88risingのフェスに出るためにTERIYAKI BOYZ®で一週間くらいLAに行っちゃったし。

RYO-Z 再始動発表が4月15日だったから、9月の中旬までは大丈夫じゃないか?とかいろいろ言い訳を考えてたんですけど、それにすら間に合いませんでした。



―だったら一回仕切り直そうみたいな空気もあったんですか?

RYO-Z ありました。FUMIYAの中に新しく作ったトラックでいきたいという思いもあったから。

FUMIYA トラックは結構いろんなパターンをイチから作ったんですけど、どうにもしっくりこなくて。「いや、違うな。5作目じゃないな」って。最後の5作目はアゲて終わりたいと思ってたんですけど、何でどうやってアゲようか迷ってて。

RYO-Z 珍しくFUMIYAが事前に何曲か聴かせてくれましたから。「どれがいいと思う?」って言ってくるくらいFUMIYAはFUMIYAで悩んでたんです。

―それまでの4曲の流れも踏まえたいし。

FUMIYA そう。そのときにライブのことを考えると、今までやってきた「JOINT」とか「HOTTER THAN JULY」とか、ドラムンベースの流れの3人バージョンが欲しいと思ったんです。ちゃんとドラムンベースを真正面から作ろうと思って、イチから作っていきました。

―そこまで決まった段階でSAMI-Tの名前が出たんですか?

RYO-Z そうです。トラックが決まったときに、ラガマフィンの人を呼んだらハマるよねって。誰にするかというところで、紆余曲折があったんですけど、FUMIYAが「SAMI-Tくんはどうかな?」って出してきたんです。僕らからするとそれがちょっと意外で。

―確かに、FUMIYAとSAMI-Tはあまり繋がらない印象があります。交流はあったんですか?

FUMIYA 1〜2回会って、ちょっと話してるくらいです。CHOZEN LEEさんから紹介してもらってフェスで会ったんです。

RYO-Z ただ、SAMI-Tに声を掛けるのは恐れ多いところがあったんですよ。世界のMIGHTY CROWNだし、「どうかな、やってくれるかな?」って。前に会った時はグッドヴァイブスだったのでRIP SLYMEにアレルギーはないのかなと思って、思い切って連絡してみたら「全然。行く、行く」って。向こうは横浜が拠点だからデータのやりとりで終わるかなと思ってたら「いつ、やるの? スタジオ行くから」って。本当に来てくれてスタジオで一発でビシッと決めてもらいました。

―歌詞のテーマは「今しかねぇ!」ですが、各自の自己紹介から入る歌詞のアイデアは誰が?

RYO-Z 僕ですね。おっさんたちが今しかねぇ!みたいなことを言うときにどういう角度がいいかなと思って。そしたら、こないだヤバい発見をしてしまって。改めてスチャダラパーからのライムスター「Forever Young」を聴いてみたんですよ。「いまだ現役だ」みたいなテーマは同じだし、先輩たちはどういうふうにやってるんだろう?と思って。そしたら、まさに我々と同じことをやっていて。

―後半で各自が生まれ年などを言ってマイクリレーしていきますから。

RYO-Z そう。何年生まれの何座でA型です、みたいな。まったく俺はそれを忘れてて。おもくそヤッてんなって(笑)。

ILMARI パクったつもりはないけど結果パクってしまった(笑)。

RYO-Z そういうつもりはまったくなかったのに、知らず知らずのうちにすり込まれてたんだと思う。だから、こういう書き出しになっていったんだよね。そこは2大先輩へのNUFF RESPECTということでご容赦頂きたい(笑)。

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