マネスキン サマソニ現地取材「優れたロックバンドの条件」と「ヒップホップからの影響」

 
優れたロックバンドの条件

ー日本でも多くの音楽ファンが、マネスキンの登場によってロックの魅力を再認識しています。そこでお聞きしたいのが、「優れたロックバンドの条件」とは何だと思いますか?​​

ダミアーノ:まずは、当然楽曲がメチャクチャ優れてないと駄目だよね。それからロックバンドには、何か目を引くものがなきゃ駄目だと思う。それはいわゆる古い固定概念にのっとった美しさとかじゃなくて、独自の美しさだったり、面白さを感じさせるものがあるかどうか。それは着る衣装でも、ステージ上でのパフォーマンスでも、歌声でも何でもいい。魔法を起こす何かを持ってないといけないと思う。

ーいわゆるカリスマ性というものですか。

ダミアーノ:そう、カリスマ性。それとアティチュード。

イーサン:ペーソスも。


Photo by Masato Yokoyama

トーマス:曲作りにおける自由な発想。いいロックバンドに言えることは、曲作りにおいて、完全に自由な発想でやっていること。あらゆるジャンルを取り入れながら、自分達独自の音を作っている。そこかな。


Photo by Masato Yokoyama

ヴィクトリア:オリジナリティがあること。それは誰もやったことのないことをやらなきゃいけないわけじゃなくて、自分なりのサウンドを見つければいい。既にあるものをただコピーしたり真似したりするのではなく、そこにどうやって自分らしさを折り込むか。自分たちにしか出せない「味」が大事だと思う。


Photo by Masato Yokoyama

イーサン:自分にとってパーフェクトな例を挙げるとしたら、クイーンズ・オブ・ザ・ストーンエイジだね。かっこいいロックロールバンドには、オリジナリティとロック的アティチュードのパワーがある。そのアティチュードというのは、その人の生き様もそうだし、音楽にも表れてる。


Photo by Masato Yokoyama

Translated by Yuriko Banno, Hiroyoshi Tomite

 
 
 
 

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