マネスキン サマソニ現地取材「優れたロックバンドの条件」と「ヒップホップからの影響」

 
ポスト・マローンへの共感、ヒップホップからの影響

ー来日中はカラオケも堪能したみたいですね。どんな曲を歌っていたんですか?

ダミアーノ:自分たちの曲が入っていたのは驚いたな。歌ったのはアリアナ・グランデに……。

ヴィクトリア:アデル、ブルーノ・マーズ。どれも名曲ばかり。

ーロックソングを歌うわけではないんですね。

ダミアーノ:そう、僕らはいつもステージ上でロックを演奏しているから、カラオケではスーパーポップな曲を歌うんだ!


Photo by Masato Yokoyama

ー今年のサマソニでは、ポスト・マローンがヘッドライナーを務めました。彼みたいなラッパーにも興味はありますか?

トーマス:もちろん!

ダミアーノ:彼のやってることは好きだね。彼はラッパーだけど、いろんな音楽の要素を持ち合わせている。それにルックスや振る舞い方も、ステレオタイプなラッパーとは一線を画した存在だ。そういうところが非常にクールだと思う。


Photo by Masato Yokoyama

ーマネスキンの音楽はヒップホップからも影響を受けていると思いますか?

ダミアーノ:もちろん。ヒップホップは僕らの世代にとって最も影響力のある音楽だし、そこから影響を受けずにいるなんて不可能じゃないかな。今は違うジャンルの音楽をやっているけど、どちらにせよ自分たちもR&Bやヒップホップを聴きながら育ってきたわけで、そこから無意識のうちに影響を受けていると思う。

ー実際、どのあたりに反映されていると思います?

イーサン:イタリア語の曲で、「La Paura Del Buio」(イタリア人ラッパー、カパレッツァのカバー曲)のヴァースはヒップホップ色が強いよ。あとドラムのビートの取り方の部分でも影響を受けている。

ヴィクトリア:(自分たちのレパートリーで)イタリア語で歌っている曲では、ラップ風な歌い方をしているのが多い。

ダミアーノ:言葉のアクセントが曲調に合ってるからね。

トーマス:あと、ヒップホップに影響を受けたハードコア・バンド、例えばレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンみたいな音楽からの影響も大きい。

Translated by Yuriko Banno, Hiroyoshi Tomite

 
 
 
 

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