矢沢永吉が12万人のファンを熱狂させた国立競技場2DAYS、MISIAに加えB’zとの共演も

途中、ステージ下手のグラウンドに登場したキャデラックに乗り込むと、アリーナ後方をゆっくりと走行しながら客席に手を振る、スタジアムならではの演出によるファンサービスも。会場中がハッピーなムードに包まれると、ライブは後半へ。



「50周年の特別ゲスト呼んでいます。紹介します! 日本の歌姫No1、MISIA!」と呼びこまれたMISIAが大きな拍手に迎えられて真っ白な衣装でステージへ上がる。曲はバラード「HEY YOU…」。矢沢が歌い出してMISIAにつなぎ、サビでハーモニーを聴かせると、2番ではMISIAが歌い出して矢沢の声が重なる。向かい合って歌う2人の見事なハーモニーに6万が酔った。曲中で、「矢沢さん、50周年おめでとうございます!」「MISIAに温かい拍手を!」と称え合う2人。ステージを去るMISIAを見送った矢沢は「歌上手いよね! 最高だよ。感動してます。こうやって、音楽って世代も何もないよね」と噛みしめるように呟いた。



メンバー紹介では、米川英之(Gt)吉田佳史(Dr)らと共に、8年ぶりのバンド参加となるギタリスト、トシ・ヤナギが紹介されてファンから大きな拍手を送られていた。8ビートのリフが始まり、上昇するシンセの音が加わると、ドッと沸いて客席から一斉に手拍子が起こる。最高のライブアンセム「逃亡者」だ。サビの〈噂の街角〉と歌われる場面では、観客の合いの手が入り一体となって盛り上がる。曲のアウトロに差し掛かると、コーラスのリフレインの中、スクリーンにキャロル時代~ソロになってからの様々な矢沢の映像が流れる熱い演出で50年を振り返った。

「矢沢は本当に、50年やれると思わなかったよ。本当にありがとう。最後に1曲行きます」

ピアノの静かな旋律とサックスの音色に導かれて歌い出したのは、名バラード曲「いつの日か」。想いが込められた渾身の歌唱が夜空に響いた。アンコールでは重たくヘヴィなビートで始まり疾走感を増して突っ走るアレンジが光る「恋の列車はリバプール発」。サブステージまで到着すると、列車ポーズ盛り上げる。ラストは「止まらないHa~Ha」。ステージから会場中にライトが飛び交いイントロが始まると、ついにタオル投げが解禁された。曲に合わせて会場中からタオルが頭上に放り投げられて、壮観な景色が広がった。「みなさん、ありがとうー! 帰りに美味いビール飲んでいってね!」と叫んで、初日のステージを終えた。

Rolling Stone Japan 編集部

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