Da-iCEが語る10年の軌跡、「CITRUS」のヒットに至るまでの5人の自負

-ちなみに、この10年間で最も印象に残っている思い出って何ですか?

大野雄大:「a-nation」でマイクの音が入らなかったとき。あれは悔しかったなぁ。シューティングアクトでやっと出演できたんですけど……。

花村想太:浜崎あゆみさんと三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEさんの前の出番だったんですよ。そうなると、お客さんがトイレ休憩で席から離れようとするんですよね。だから第一声が超重要だったんですけど、マイクが入らないっていう。

工藤大輝:泣けるぐらい悔しかったですよ。当たりどころがないじゃないですか。自分の中で消化するしかなかったから、めちゃくちゃ悔しかったです。

大野雄大:それからはマイクが入るだけで感謝するようになりました。


大野雄大(Photo by 大橋祐希)

工藤大輝:「a-nation」はまた別の地獄を経験していまして、僕が骨挫傷したんですよ。しばらく松葉杖で生活するようになって、入院はしなかったんですけど、あれが僕史上いちばんエグいケガで。つくづく「a-nation」には魔物が棲んでいるなと思いました(笑)。

-「a-nation」との因縁が半端ない(笑)。

花村想太:僕は「a-nation」でひとり構成を間違えちゃって、「I’ll be back」でみんなで中央でどーん!と決めるときに、僕だけ遠いところにいたんですよ(笑)。「これは間に合わない!」と思って……。

一同:(爆笑)


花村想太(Photo by 大橋祐希)

花村想太:そしたら、大輝くんがファインプレーで咄嗟にポジションを変えてくれて、いちばん端っこに滑り込むことができたんですよね。

工藤大輝:無意識にそうしたのかもしれない。とりあえずいなかったから(笑)。

花村想太:あと、また別の年のa-nation」で、メインステージの両サイドにサブステージがあるじゃないですか。で、僕らはその片方のサブステージでライブすることになっていたんですけど、端から端まで移動してやろうと企てたんですよ。

工藤大輝:「真ん中がダメでも端ならいいだろう」って。完全に一休さんの発想ですよね。

-完全にとんち(笑)。

花村想太:トークしながら逆サイドまで歩いていって、そこでライブするっていうね。翌年は違うグループがそれやってました(笑)。

工藤大輝:「おいしい手だ」と思われたんでしょうね。著作権、欲しかったなぁ。

-気付いたら「a-nation」の思い出を語るコーナーになっています(笑)。

花村想太:「a-nation」以外の思い出だと、やっぱり日本武道館でのワンマンライブが決定したときですかね。初めてメンバー全員の涙を見た瞬間だったんですよ。というか、最初で最後かもしれない。そこでファンの方の「応援してあげよう」という気持ちも大きくなって、3000人規模のライブをしていたところから、その3倍の規模の日本武道館をソールドアウトできたんですよ。あれは嬉しかったですね。

Rolling Stone Japan 編集部

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE