米議会乱入、バッファロー男の正体と無視できない陰謀論の影響

1月6日、ワシントンDCアメリカ国会議事堂に侵入するトランプ支持者たち。中央がジェイク・アンジェリ(Photo by Saul Loeb/AFP/Getty Images)



インターネットの「戯言」として片付けてはいけない

だが、本当に非難すべきは個々のグループや個人ではなく、思想だ。とりわけ、間違いだらけの思想を、インターネットの薄暗い一角で騒がれているつまらない戯言として片付けたからといって、戯言では片付けられない。Qアノンはそうした片隅でくすぶっている間、一部メディアでは、Qアノンを公然と論じればかえって信奉者に発言の場を与え、彼らの意見に信憑性を与えてしまう、と考えられてきた。インターネットの大半の良からぬ考えと同じように、自然に朽ち果てるままにしておくのが一番、と彼らは考えた。

だが、良からぬ考えが必ずしも闇にひっそり消えていくとは限らないし、そそのかされて子供を誘拐したり、フーバーダムを占拠したり、オフィスでおじけづく議員をよそに政府機関の建物の壇上に登ったりする者がいないとは言い切れない。Qアノンのような良からぬ考えは無視して結構かといえば、荒馬は厩舎を飛び出し、今回の場合はあまりにも長いこと野放しにされ、ついには上院の議場にまっしぐらに向かっていった。トランプ大統領の在任期間は残り14日間かもしれないが、当の本人は残されたあらゆる権限をフルに行使する、というぞっとするような警告を発している。アンジェリをはじめとする連中がこうした呼びかけに答えるのは、もはや時間の問題だったのだ。

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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