―今回リリースのミニアルバム『the the the』をはじめ、PULPSの作詞作曲は基本的に田井さんが手掛けてらっしゃるんですよね?
田井:そうですね。僕が歌謡曲とかフォークが結構好きなので、思い浮かぶメロディーもそういうジャンルに寄っていったりするときもありますね。デモの段階の打ち込みで、ある程度の骨組みは各パート作って、バンドのグループラインに投げて、皆から良い反応があったら曲にします。
大石:基本的に田井が作った曲の土台から、皆で実際に合わせながらって完成させていきますね。ボーカルなしで楽器だけやってみて、お互い意見を出し合って4人で作りあげている。今作だと「Flower」がセッションで出来た曲なんですけど、セッションの時から僕のベース始まりで弾いていて。自分がしたいサウンドやフレーズを推させてもらったので、僕はすごく気に入ってますね。
地本:ドラムは良い意味で大したことはしてないんですよ。なるべく曲に寄り添ってます。僕の性格もそんな感じなんで、一歩引いて寄り添う感じ。僕も曲を聴くときは先ず歌を聴くので、やっぱり歌が一番映えればいいなって思ってるます。今回の収録曲のドラムは大体シンプルになってるんで、ドラムを始めた高校生とか是非PULPSをコピーしてもらったら、良い練習になるんじゃないでしょうか(笑)。意識しなくてもそういうニュアンスを伝えられたら、良いドラマーかなって思います。
田井:でもニュアンス出すの難しいよな。ドラムに関しては音もだいぶ拘っていて。スネアとかのサウンドとかも結構レトロな感じだったり、ミュートしたり。ビートルズに近いことをする時もあるし、曲によってはロックな感じにする時もあって、使い分けてますね。
ーそんなPULPSの最新ミニアルバム『the the the』は初の全国流通作品になります。タイトル名の由来はなんでしょう?
田井:基本的に僕らは民主主義なんですけど、宿題としてタイトル候補を10個考えてきてそこから投票制になるんですよ。これは確かあんちゃんが持ってきたタイトル案やったな。
あんちゃん:この『the the the』も、元々バンドの改名候補に上げてたんですよ。その時は不採用になっちゃったんですけど、僕は単純に気に入ってて。「the」の意味は、僕の理解では「これや!」みたいな意味だと思ってて。今の僕らがこれや! っていう意味で付けました。これや! これや! これや! みたいな(笑)。