ワン・ダイレクション再結成の可能性は? メンバーの全発言を徹底検証

2.ナイル・ホーラン
再結成に参加する確率:60%

Illustrated by Matthew Chow

3月にナイルはセカンドアルバム『Heartbreak Weather』をリリースし、ワールドツアー日程を発表していた。だが、アルバムのリリースと同時に新型コロナウイルスによる感染が世界規模のパンデミックへと拡大し、アルバムのプロモーション活動は中断されてしまった。数週間後、ナイルはツアーの中止を発表。ハリーが自身のツアーを2021年に延期できた一方、今後ナイルのツアーの振替公演が行われるかは未定だ。そのため、ファンはツアーの無期限中止を覚悟している。プロモーション活動もできず、ツアーの目処も立たないなか、近いうちにほかのメンバーたちと一緒に(バーチャル?)再結成しないか? という提案はナイルにとって魅力的かもしれない。

とはいっても、ナイルは1Dメンバーのなかでソロアーティストとしてもっとも成功したひとりであり(ハリーを除き)、「Slow Hands」といったラジオの人気ナンバー1楽曲はもちろん、マレン・モリス、ジュリア・マイケルズ、アッシュといったアーティストとのコラボレーションも高く評価されてきた。本誌は、『Heartbreak Weather』が2020年にリリースされた新作のなかでもっともまとまりのあるメロディアスなアルバムだと評価している。1Dがニューアルバムのレコーディングをするなら、ソロアーティストとしてのナイルのポップ・ロックスタイルはグループが前進するための方向性のひとつになるかもしれない。「Story of My Life」や「Fool’s Gold」のサウンドは、1Dの楽曲を想起させる(Flickerワールドツアーでナイルは「Fool’s Gold」のカバーを披露)。

1D再結成の噂についてナイルは以前にコメントしている。5月には、インタビュアーに「再結成についてあれこれ話し合っている。僕らにできそうなちょっとしたことについてだけど」と語った。その一方、ナイルは次のようにも語っている。「グループの再結成に関しては何の進展もないよ。だから、現時点での答えはノーだね」。ナイルはいつも1Dについてオープンに語ってくれるものの、リアムやルイと比べると再結成に対してはやや中立的な立場だ。最近の発言からは再結成を望む気持ちがうかがえるが、ファンが期待するほどすぐに実現することはないだろう。

Translated by Shoko Natori

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