ワン・ダイレクション再結成の可能性は? メンバーの全発言を徹底検証

4.ハリー・スタイルズ
再結成に参加する確率:50%


Illustrated by Matthew Chow

2016年にグループを脱退して以来、ハリーのキャリアは飛躍した。高評価のアルバム2作のみならず、ハリーはグッチのキャンペーンに起用され、音楽業界に君臨するポップスのプリンスとしての地位を獲得した。

2019年12月にリリースされた最新アルバム『ファイン・ライン』はいまも音楽チャートで強い存在感を放っているし、最新シングル「Watermelon Sugar」は栄えある“サマーソング”候補にもなっている。Loveツアーは新型コロナウイルスのせいで延期になったものの、すでに来年夏の振替公演も決定している。要するに、1D再結成に参加する暇なんてないのだ。

高評価の映画『ダンケルク』(2017)でハリーはハリウッド進出も果たした。ディズニーが準備中の実写版『リトル・マーメイド』ではエリック王子に抜擢されるのではないかと話題になったし、バズ・ラーマン監督の新作伝記映画の故エルヴィス・プレスリー役のオーディションを受けたという報道もある。

「再結成にもっとも前向きなのはナイル、リアム、そしてルイだと思います」とダンハムさんは言う。「ハリーは、ソロアーティストとしてとてつもない成功を収めたので(それも1D時代とはまったく違う方向で)、ほかのメンバーと異なり、再結成することのメリットがまったくわかりません」。

だからといって、本誌はハリーが再結成に参加する確率を0%にはしない。アーティストのなかにはボーイズバンドという過去を捨てたがる人(ジャスティン・ティンバーレイクのように)もいる一方、ハリーは1Dの楽曲を自身のツアーでつねにカバーしてきた。最新アルバムの発売を記念して2019年にロサンゼルスで行われた一夜限定コンサートでの「What Makes You Beautiful」のサプライズ・パフォーマンスはその一例だ。いまや公然の秘密となった1Dグループメールに加わっていることと、「step [back] into the light(ふたたびスポットライトを浴びる)」という「Lights Up」の歌詞は、ハリーが再結成に前向きな証拠ととらえていいだろう。ハリーは2019年に本誌のインタビューで次のように語っている。「二度とやらないとは言い切れないよ。だって、そうは思っていないから。全員がやりたいって思う、それこそが本当にやるべきタイミングだ。肝心なのは、『あれはマジで楽しかったよな。またやろうぜ』って全員が感じることだと思う」。

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Translated by Shoko Natori

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