清春が語る「配信ライブ」のあるべき姿

『THE TEST』のステージに立つ清春(Photo by Yoshihiro Mori)

清春の課金制配信ライブ『THE TEST / SECOND DOSE』が18日・19日に開催される。先月27日・28日に配信第一弾となる『THE TEST』を実施。そこに至るまでの試行錯誤や配信についての持論など、本人の最新インタビューをお届けする。

そもそも清春はコロナ禍での無料配信無観客ライヴには否定的だった。そんななか、『THE TEST』は実験的な試みとしてスタートした。通常のライブと全く変わらない入場料金で、ライブハウスのフロアまでを全面使用したライブパフォーマンスを配信。そして演奏した音をライブレコーディングし、チケット購入者にデータで全演奏曲をプレゼントする。ライブハウスを使用することでライブハウスの支援にもなり、オーディエンスは映像を観るだけではなく、ライブ音源を手にすることができるのだ。

【画像】清春がライブハウスのフロアまでを全面使用したライブを敢行(写真6点)

―ライブ自粛が続く中、清春さんが開催した配信ライブ『THE TEST』。そもそも清春さんはコロナ禍での配信に対して……。

清春:んーいまいちアンチだったんですよ。

―まずはそのへんの考えを聞かせていただけますか?

清春:コロナでライブが出来なくなって、まず自分のところにまわってきたのが“うたつなぎ”でしたけど、あれも何件か断ってたんです。「うーん、ちょっと……」って。自宅には歌う環境がないのと、Twitter上で歌うことに対して「なんでなの?」っていう想いが強かった。それは僕が歳をとってるからとかじゃなくて、信念の問題としてね。ただ結局、やったんです。アパレルでも絡んでるRADIOTSのYOSHIYAくんと、野性爆弾のくっきーから来た2つだけ。動画はそれなりにたくさんの人に見てもらいました。10万回以上再生されて。で、次につなげなきゃいけないじゃないですか。仲良しの人にまわすのもどうかなと思ったので、全然関係ない人にまわしたんですよね。その後、Twitter上で歌ったことに対して“やってしまったなぁ、俺”っていう気持ちが強くなり、そこから配信ライブに関しても更に拒絶していったんですよね。

―ええ。

清春:他のミュージシャンもそうだと思うんですけど、もっと早いタイミングで、例えば6月くらいにはリアルにライブができるだろうと踏んでいたんです。僕で言えば、2月からスタートしたツアーがあって、3月の公演を6月に延期してた。でも、刻々と変わる状況を見てライブに関しては割と早めの時期に、これはしばらく元には戻らないだろうと。それでも、僕は自粛にはギリギリまで反抗していた方で。実際、3月20日にライブをやってるんですよ。感染対策・感染予防で換気もしっかりやって、急遽普通のライブからアンプラグドでギター2人と僕の3人でやったんです。そのあともリアルでライブをやることを含め、抜け道をかなり探しました。キャンセルになった会場の前で弾き語りどうなの?とか。もちろんダメだって言われましたけど。

リアルなライブに関して簡単には元に戻らないという結論がある一方で、どうしたら自分もファンも納得できるライブのやり方があるだろうと。YouTube上ではいろんなミュージシャンが過去のライブ映像を放出してましたが、ライブができないのは今だけではないはずなので、過去の映像を流し続けるわけにはいかない。いろいろ考えた結果、ライブとしての手段はやはりどうしても配信しかなかったわけです。

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